蔵の創業と盛衰
新潟県の豪雪地帯で知られる南魚沼市塩沢にある「高千代」の創業140年記念祝賀会に11月17日参加してきた。(この夜一泊したら翌日は7〜8cmも積もる雪になった。南魚沼はもう冬なのである)。
高千代が主力銘柄だが、限定流通で出荷している「巻機」で近年、人気を集めている蔵である。今年は「天地人」「兼続」の純米大吟醸、純米酒なども発売、精力的に活動もしている。 この新発売した2銘柄は、時代小説『天地人』(火坂雅志著、NHK出版)からいただいたもの。上杉景勝(謙信の養子)の執政で頭角をあらわした直江兼続の物語である。すでに2009年に放映されるNHK大河ドラマに決定していて、放映開始と共に話題となりそうだ。
創業140年というと、江戸から明治に時代が移行した年である。現在
の高橋雄三蔵元で6代目になる。その間、昭和の太平洋戦争中、食料不足のため企業整備によって、やむなく廃業、その後、復活蔵として開始したという経緯がある。古ければいい、というわけではないが、こうした長い歴史を持つ企業は、時に時代に翻弄されたりして、いくつもの困難を乗り越えてきている場合が圧倒的に多い。営々と営む事の難しさは、結局のところ当の人たちにしかわからないのかも知れない。もちろん、その背景に消費者に支持されていなければ企業は存続できない。だから価値があるのだと思う。 



