酒・食・名店

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2008/09/04

自宅開業の蕎麦屋さんで庭の緑をのんびり眺めながら、福井産の田舎蕎麦をいただく

縁側にのんびりと座って、庭を眺めながら蕎麦を手繰り、日本酒の盃を傾ける。いいなぁ・・・、自宅開業の蕎麦屋さん。美味しい蕎麦と癒しを求めて今回は川口に出かけた。

埼玉県川口市安行といえば江戸時代から植木で有名な土地だとか。その住宅地の一角に自宅開業の蕎麦屋「本有庵 むら木」がある。わかりにくい場所にあるので、地図を確認してから行ったほうがよいだろう。

道路から一段高いところにある白い家。玄関の脇には「美味しい蕎麦を皆様に楽しんでいただけたら・・・と日々蕎麦を打ち続けております 店主」と手書きの看板がある。緑に包まれた家の佇まいに、この看板。入る前から好感度が高くなってしまう。

広い玄関に入ると、女将さんがにこやかな笑顔で迎えてくれた。
玄関の左右にある座敷はそれぞれが広くゆったりとしている。

縁側の席(写真)は目の前に庭の緑。金木犀、松、ツツジ、石楠花などたくさんの樹木や草花が植えられている。
気さくな女将さんと話をしながら、とりあえず日本酒を頼んだ。

すると「蕎麦を美味しく食べていただくには、お酒の前に蕎麦を食べてほしいと主人が言っております」と女将さんがにこやかにおっしゃる。ごもっとも。では先にせいろを・・・。
現在は福井産を使って打っている。「せいろ」は丸抜きを、福島県の製粉会社に、石臼の回転数まで指定して挽いてもらい、つなぎ2割を入れて打った。この時期にしては風味もあって、もちっとした食感がよかった。

一番人気は「田舎」の大盛り(写真)。塗り物の大鉢に入って、田舎蕎麦らしい豪快な盛り付けで供される。これも二八そば。玄蕎麦から挽いたため、全体にやや黒っぽく、黒く小さなホシが残っている。
土曜・日曜・月曜限定の「生粉打ち」の十割せいろは、香りだけでなく、甘みが感じられた。

「生粉打ちは水加減なんですよ。水加減一つで甘みも出ます。生粉打ちで55から58%も入れています」とご主人の村木彰男さん。

通常50%くらいのところを、多めに水分を入れた蕎麦は、見事につながって、十割ならではのしなやかなコシがある。





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