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2008/03/30

花見にロゼワインという楽しみ

季節はちょうど桜の見頃。満開の染井吉野を愛でながら南仏のロゼや赤ワインを楽しんでみてはいかがだろう。

季節を感じさせる、たくさんのシーンがある。お花屋さんの店先で、ショーウインドーに飾られたディスプレイで、女性のスカーフで、旬の食べ物で、そしてワインで。長く暗い冬が過ぎ、やがて明るい光が窓辺に差し込む頃、フランスの人々は、一生懸命働いてきた自分へのご褒美ともいうべき、夏のバカンスに思いを馳せる時季である。そんな気分をより一層盛り上げるのがロゼワインのお役目であり存在理由なのだ。

ロゼワインを飲みながら、今年のバカンスの行先を考える。そんなフランス人にとってリゾート地として憧れの場所がコート・ダシュールなどの南フランスで、地中海の陽光が燦々と降り注ぐ、まばゆいばかりの光の中でのバカンス。そのシーンで絶対に欠かせないの飲み物がロゼワイン。涼しい木陰で本を読みながら、または大勢でワイワイ騒ぎながらきりっと冷えたロゼを楽しむ、かけがえのない休息のひととき。

この至福の時を思い描きながら、フランス人たちは春からロゼを飲み始める。時を合わせ、初夏から夏にかけて街中のレストランやワインショップで、ロゼ・ド・レテ(夏のロゼ)という言葉を伴って、ロゼワインが大きく取り扱われはじめ、さらにリゾート気分が盛り上がっていく。

プロヴァンス、コート・デュ・ローヌの南に接して、イタリア国境の方に広がっているこの地方は、昔からロゼワインの産地としても有名だ。春から秋にかけて、プロヴァンスのレストランの中は、どこに行ってもがらんとしている。なぜか、みんなテラスで食べたがるからというのがその原因だから。よくしたもので、外での食事にはロゼがよく似合う。

ロゼで有名な産地としてはバンドールがある。ドメーヌ・オットーなどがトップクラスの造り手として知られているが、バンドールに限らずプロヴァンスならどこでも、ロゼも造っている生産者が多い。プロヴァンスのロゼは辛口に仕立てられることが一般的で、比較的料理を選ばない。というよりも、料理との相性を考えながら飲むワインではなく、アペリティフやちょっと喉が渇いたときに開けるようなワインといえる。とはいえ、地中海料理であれば何でも合うのだが。





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