酒・食・名店

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2008/03/16

隠れ家を求めてグランツーリング

世界一の海の幸カレーを求めて、向かうは海の軽井沢のオーベルジュ

太陽王ルイ14世は朝の10時から8コース64皿のフルコースに8種のデザートを添えて食し、夕方の6時にはハトを22羽と鶏26羽と仔牛肉を4キロ食べて足りないので仔鴨を2羽追加注文したという。

大食は貴人の誉れである。

食は元来、きわめて個人的なものである。そのせいか食道楽が昂じてくると、自分の料理屋を持ちたくなるのかも知れない。魯山人の星岡茶寮しかり。魯山人の美食に対する並々ならぬこだわり、それは納豆の食べ方ひとつにも現れていた。

納豆は小粒、向附と言われる深い器を用い。何も加えず305回かき回す。醤油を入れて更に119回、合計424回かき回す。ネギと和ガラシを入れてできあがり。それを毎朝、お抱えの料理人に作らせていたという。そのあまりのこだわりに、雇った料理人が長続きしないで悩んでいたという逸話が残っている。

私は貴人でも稀代の美食家でもないが、ありあまる財力があれば自分の料理屋が欲しい(笑)。もちろんそれは叶わない。だから、美味しいものへの欲求が我慢できなくなると、どこか遠くまでクルマを走らせるのだ。

日本オーベルジュ協会によれば、オーベルジュの発祥はフランスであり、“郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストラン”のことを指す。フランスにおけるオーベルジュの歴史は中世まで遡るとも言われるが、1900年に創刊されたミシュラン・ガイドが星によるレストランの格付けを1926年から始め、自動車が普及するようになると地方にあるオーベルジュも注目されるようになった。

「その土地でその土地の食材を使った料理を楽しむために、お目当てのレストランへわざわざ出かける。食べた後はレストランに併設している客室に泊まる」という美食大国フランスらしい、グルメ旅行を代表する施設がオーベルジュといえる。

日本ではいよいよ、ミシュラン・ガイドによる格付けが始まり、今後は各地に点在するレストランやオーベルジュにも触手が伸びると予想している。現状ではオーベルジュという名前だけが独り歩きしており、中身はピン〜キリの状態である。オーベルジュという名を冠しているからといって、必ずしも土地の食材を旬の頃に合わせて「美味に」提供してくれるとは限らないからだ。何より肝心なワインリストの中身も寂しいから困る。これらがミシュラン・ガイドによってレベルアップしてくれる事を切に願う次第。





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