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2008/02/17

ボルドー・メドック・マラソン

価格高騰の波に晒され続けるボルドー産のワイン、産地で直接飲んでしまうというのはどうだろう。

今月17日には東京マラソンが開催される。記念すべき第一回大会から毎年参加しようかと、前回申し込んではみたものの、見事、抽選に外れて指をくわえて見るだけに終わった。最近、マラソンがちょっとしたブームらしく、皇居の周回コースでは合コンならぬ合マラソンまで行われるという話も聞く。そんな私も一昨年から片道15キロの自転車通勤を始めたおかげで、体重が5キロ以上も減った。特にダイエットした訳ではなく、好きなだけ食べたいもの、飲みたいものを摂取しながらだから、環境にも良くおまけに体脂肪も減っていい事ずくめのはずだったが、冬の寒さが辛くなったのは想定外であった。

価格高騰の波に晒され続けるボルドー産のワイン、産地で直接飲んでしまうというのはどうだろう。とあるワインの専門誌では、テイスティング記事に必要なワインのコスト上昇に音を上げ、ついには現地取材に切り替えてしまった。シャトーやドメーヌの協力によってサンプル供与を受けないと、悲しいかな、とても成り立たない時代になったのだ。サンプル供与、要するに、悪く言えばヒモ付き状態である。これでは記事の公平性という点に若干疑問が残ってしまう。品質の低下についてとやかく言おうものなら、次からは取材お断りとなってしまう可能性も無きにしも非ず。今後の展開が心配である。

さて、アルコール、イコール不健康という概念を根本から覆す、楽しいイベントが初秋のボルドーで毎年行われているのをご存知だろうか。1984年から始まったこの催しの名は「メドック・マラソン」という。これはボルドーの銘醸地(シャトー)を巡る42.195キロのフルマラソンで、2007年の参加者は約8000人程度だから、東京マラソンの数万人という規模に比べてずいぶんと小さな大会と思われるかもしれない。だが、この大会が他と決定的に違うのは「給水所にワインがある」こと。コースマップを見ると、全コースのほぼ1キロおきに給水所ならぬ給ワイン所があって、参加者はそこでワインが自由に飲めるのだ(もちろん無料で飲み放題)。ワイン産地を走るのだが、なぜかビール飲み放題のブースもある。

コース上には名だたる高級ワインのシャトー名が記されており、中には、1級格付けのシャトー・ラフィットやシャトー・ムートンの名も見つけられる。その他にも、ベイシュヴィルやデュクリュ・ボーカイユといったボルドー好きには堪らないシャトーもある。それらぶどう畑の間をぬって走り、ワインにありつけるのだから、ワイン好きにとって天国と言わずして何と言おう。優勝者には体重分のボルドーワインという豪華賞品が用意される。走りに自信のあるランナーは飲まず食わずで走り抜けるのだろうが、まったくもって勿体ない(笑)。





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