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2007/06/06

大地溝帯が生み出した、東アフリカのコーヒー

雄大なサファリの大平原が続く東アフリカのタンザニア、ケニアには、アフリカ大陸を南北7000kmにわたり続く大地溝体(リフトバレー)がはしります。

両国には大地溝帯と同じ時期に生まれたアフリカ最大の湖、ビクトリア湖やアフリカ最高峰のキリマンジャロ山もあり、日本では動物園でしか見れないような、豊富な野生生物とともに、雄大なアフリカ大陸の自然に恵まれた環境・生物相を持ちます。そして大地溝帯はコーヒー栽培に適した高原地帯を長い年月をかけて造り、そこではすばらしいコーヒーが生産されます。

東アフリカのコーヒーはケニアやキリマンに代表されるように、同じアフリカ北東部のエチオピアともまったく異なる、特徴的な高品質コーヒーの生産地として知られています。
なぜ高品質で特徴的なのか? 
それはアフリカ独特の土壌が生み出す、さまざまな【果物】を想像させるフルーティーな香り・味。そしてしっかりした管理から生み出される、欠点が少ないきれいなコーヒーだからです。

タンザニアのキリマンジャロ
日本でも昔から馴染みが深く、今でもコーヒーの売り上げでは、常に上位に食い込むロングセラーコーヒーがあります。このコーヒーは一般に正式名称のタンザニアでなく、象徴的に山の名前にちなんでキリマンジャロと呼ばれます。
そう皆さんご存知の【キリマン】です。
ちょっと話は横にそれますが、似たような例として、エチオピアのコーヒーもイエメンの中世のコーヒー輸出港であったモカ港にちなんで、正式名称のエチオピアではなく、モカと呼ばれます。

さて、キリマンジャロは、古くから喫茶店にはあるメニューで、やや浅い煎りでさわやかで甘い香り、抜けガいい酸味が特徴のコーヒーとイメージされます。このコーヒーの酸味は確かにさわやかで、後味がよく、舌にしつこく残らないものです。また良質のものは柑橘系や完熟した果物のような甘い香りがあり、時には少しキャラメルのような香りもほのかに感じます。
以前から日本のコーヒー市場には欠かせない人気商品で、実際に現地からほとんど日本もしくはドイツに輸出されます。
タンザニアのコーヒーは北東部のキリマンジャロ山の山麓地帯、モシ市周辺だけではなく、南部、南西部でも生産されます。南部・南西部地域のコーヒーは比較的新しい生産地域で、一部地域では国連の援助プロジェクトで、現金収入につながるコーヒー栽培の推進も進められています。北部のキリマンジャロ地域と栽培状況・精製方法も少し異なり、酸味がやや強めに出る場合もありますが、少し深い焙煎をすると甘いこくと香りがて、すばらしく香ばしい深い味のコーヒーにもなります。

タンザニアの珈琲の歴史
タンザニアにアラビカ種のコーヒーがもたらされたのは1877年、レユニオン島からとされます。当時ドイツ領となったタンザニアにコーヒープランテーションを創ろうとしたドイツ人が試行錯誤の末に、キリマンジャロ山周辺に苗木を持ち込み栽培を開始しました。余談ですが、タンザニアでは、コーヒーの品種でエチオピアが原産のアラビカ種とは異なる、主に工業用加工用に使われる、コンゴ原産のロブスター種のコーヒーが、タンザニア北東部ビクトリア湖周辺で以前から自生しており、これらの栽培はアラビカ種の導入以前から行われてきました。現在でも近隣のブコバ周辺はロブスター種の一大生産地帯となっています。





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