数年の時を経て、やっと出会えた幻の蕎麦「黒森庵」
〜出張蕎麦職人がついに自身のお店をオープン!もりそば、小皿料理、お酒のおいしさが心に染み入る、まさに至福のひととき〜
今回は、書くべきか書かざるべきが随分迷った一軒を紹介する。
数年前、ある一冊の本を読んだ。タイトルは、「蕎麦打」。著者は、ソニーのデザイナーを辞め、八ヶ岳山麓で自然農法による百姓生活を経て、出張蕎麦打ち職人になられた方で、本は氏の自伝である。
おいしい蕎麦の条件は「碾(ひ)きたて、打ちたて、茹でたて」の三たてにあると言われる。蕎麦打ちの出張業は、「国内産の蕎麦をその日のうちに八ヶ岳山麓にて石臼で碾き」→「東京へ送り、客の家にて打ち」→「茹でたてを出す」というもの。つまり、最高の「三たて」を味わえるわけである。
当時、こだわりの蕎麦作り、家族愛、そして著者の人柄にいたく感動したのだが、オーダーの仕方も分からなければ、そもそも出張蕎麦職人を招くことができるような家でもなく、オーダー自体は全く現実的なものではなかった━。
それから数年。2006年12月末にそんな著者がついにお店をオープンさせたという情報を得た。
「絶対に行かねば!」

それが、今回紹介する「黒森庵」である。京王線永福町駅から徒歩3分程、「黒森庵」は住宅街に佇んでいる。営業時間は昼のみで、そば、小皿料理、お酒をゆ〜っくりと愉しめる。客席14席。常連客も多いようで、和やかな雰囲気の中、時間はゆるやかに流れてゆく。ご主人は、自転車が趣味なのだろう。店前にはツーリング用自転車がたてかけてあり、オープンキッチンで働くご主人はツーリングウェア姿である。
ここでいただける蕎麦は、「もりそば」(800円)のみ。
そば粉は石臼碾き自家製粉で、前日深夜に碾きあげ、朝まで寝かせ、それを生粉打ち十割そばとして手打ちする。
玄蕎麦は、長野黒姫在来種、北海道浦白牡丹、福井大野在来種、富山清水在来種(写真)等、厳選されたものを使用。
のど越し、香り、風味、全てが上品で全てがおいしい。口に含むと、蕎麦のうまみがフワフワと口いっぱいに広がり、おいしい余韻を残してくれる。ツユは鰹ダシがガツンと効いた甘めの仕上がり。まさに滋味溢れる味わいだ。
蕎麦湯は、湯のほか蕎麦粉を溶かしこんだ蕎麦ポタージュでもいただける。その際、添えられてくる煮豆がまた美味で・・・。
小皿料理は、オール350円で、どれも凝ったものばかり。写真の「ニンジンサラダ マスタード風味」や「ジャガ芋とヒジキのアルデンテ」のほか、「生ハム」なんかもある。
そして、日本酒(「上喜元」純米等)も1ショット〜!
昼間からほろ酔い気分のゆ〜っくりとした美味なひととき━。
この店は、のどかで和やかで、そして奥ゆかしい。そんな一軒を、ブログで(ある意味)宣伝するのは、その風情を無視した行為ではないか・・・。
迷いに迷ったが、やはり素晴らしいお店なので載せることにした。
最後に・・・、ご主人、加東良卓氏と少しお話しできたのだが、その詳細は自分の胸に大切にしまっておく。ただ、読者の期待をうらぎらない素敵な方で、お店の和やかな雰囲気、蕎麦のたおやかさ、全てがご主人の印象と重なるとだけ言っておこう。
メモ:「蕎麦打」は、筑摩書房から著者加藤晴之の名で出版されている。
★店名:黒森庵
★営業時間:11:30〜15:00
★定休日:金・土・祝
★住所:東京都杉並区和泉三丁目17-6
★電話番号:03-3327-4496
数年前、ある一冊の本を読んだ。タイトルは、「蕎麦打」。著者は、ソニーのデザイナーを辞め、八ヶ岳山麓で自然農法による百姓生活を経て、出張蕎麦打ち職人になられた方で、本は氏の自伝である。
おいしい蕎麦の条件は「碾(ひ)きたて、打ちたて、茹でたて」の三たてにあると言われる。蕎麦打ちの出張業は、「国内産の蕎麦をその日のうちに八ヶ岳山麓にて石臼で碾き」→「東京へ送り、客の家にて打ち」→「茹でたてを出す」というもの。つまり、最高の「三たて」を味わえるわけである。
当時、こだわりの蕎麦作り、家族愛、そして著者の人柄にいたく感動したのだが、オーダーの仕方も分からなければ、そもそも出張蕎麦職人を招くことができるような家でもなく、オーダー自体は全く現実的なものではなかった━。
それから数年。2006年12月末にそんな著者がついにお店をオープンさせたという情報を得た。
「絶対に行かねば!」

それが、今回紹介する「黒森庵」である。京王線永福町駅から徒歩3分程、「黒森庵」は住宅街に佇んでいる。営業時間は昼のみで、そば、小皿料理、お酒をゆ〜っくりと愉しめる。客席14席。常連客も多いようで、和やかな雰囲気の中、時間はゆるやかに流れてゆく。ご主人は、自転車が趣味なのだろう。店前にはツーリング用自転車がたてかけてあり、オープンキッチンで働くご主人はツーリングウェア姿である。
ここでいただける蕎麦は、「もりそば」(800円)のみ。
そば粉は石臼碾き自家製粉で、前日深夜に碾きあげ、朝まで寝かせ、それを生粉打ち十割そばとして手打ちする。
玄蕎麦は、長野黒姫在来種、北海道浦白牡丹、福井大野在来種、富山清水在来種(写真)等、厳選されたものを使用。
のど越し、香り、風味、全てが上品で全てがおいしい。口に含むと、蕎麦のうまみがフワフワと口いっぱいに広がり、おいしい余韻を残してくれる。ツユは鰹ダシがガツンと効いた甘めの仕上がり。まさに滋味溢れる味わいだ。 蕎麦湯は、湯のほか蕎麦粉を溶かしこんだ蕎麦ポタージュでもいただける。その際、添えられてくる煮豆がまた美味で・・・。
小皿料理は、オール350円で、どれも凝ったものばかり。写真の「ニンジンサラダ マスタード風味」や「ジャガ芋とヒジキのアルデンテ」のほか、「生ハム」なんかもある。 そして、日本酒(「上喜元」純米等)も1ショット〜!
昼間からほろ酔い気分のゆ〜っくりとした美味なひととき━。
この店は、のどかで和やかで、そして奥ゆかしい。そんな一軒を、ブログで(ある意味)宣伝するのは、その風情を無視した行為ではないか・・・。
迷いに迷ったが、やはり素晴らしいお店なので載せることにした。
最後に・・・、ご主人、加東良卓氏と少しお話しできたのだが、その詳細は自分の胸に大切にしまっておく。ただ、読者の期待をうらぎらない素敵な方で、お店の和やかな雰囲気、蕎麦のたおやかさ、全てがご主人の印象と重なるとだけ言っておこう。
メモ:「蕎麦打」は、筑摩書房から著者加藤晴之の名で出版されている。
★店名:黒森庵
★営業時間:11:30〜15:00
★定休日:金・土・祝
★住所:東京都杉並区和泉三丁目17-6
★電話番号:03-3327-4496








