アウトドア・スポーツ

2008/09/16

アークテリクス&グレゴリー 山岳アイロニング装備品

今現在、山は一定の落ち着きを見せている。世間で言うところの夏が終わった今、紅葉シーズンまでの短い間、山はほんの少しだけ空いてくる。それは、登山者が少ない=静かな環境=目立ちにくい=山岳アイロニングに適した季節。そう、今年もまたアイロニストにとって理想的な季節が到来したのだ。

僕のコラムをはじめて読む方のために簡単に説明しよう。通常、山岳アイロニングとは、己の脚で山に登り、その頂上(場合によっては途中の壁面なども)にてアイロン掛けを行う事を指す。登山によって苦労して到達した山頂。そして、そこで電源・熱源をしっかりと取って行う、ごく普通のアイロン掛け。しかし、それによって高いレベルの癒しや達成感を得ることが出来るのが、この山岳アイロニングなのである。

僕は季節を問わず一年を通して山に入るが、今までEIJ(エクストリームアイロニングジャパンの略)の門をくぐってきた屈強なメンバー達のそのほとんどが、この9月から11月の間に僕と山を経験し、その後、正式に入会を果たした。秋といわれるこれからの季節は、厳しい冬の前にほんの少しだけ山がほほ笑んでくれる、言わば麗しの季節なのである。

ところで、僕の山におけるアイロニングの種類は2つ存在する。ひとつは「トレイルランニング・スタイル」と言われるもので、走って一気に頂上を目指し、そこでアイロン掛けを行うというもの。そしてもうひとつは、ゆっくりと一歩一歩踏みしめながら山を堪能しつつ、静かに頂上を目指し、そこでアイロン掛けをする、という情緒的なものである。僕はその日の自分のコンディションと、その山の状況などをよく吟味し、大抵現地に着いてからどちらにするか決めることにしている。山頂でのアイロニングは、そこに至るまでの過程が厳しければ厳しいほど、その頂で掛けるアイロンの効果が増幅される。それは上記に挙げたどちらの山岳アイロニングについても同じ事がいえる。辛ければ、それに見合う達成感と癒しを得ることができるのが、この山岳アイロニングの醍醐味なのである。

さて、今回は山岳アイロニングにおける僕の基本装備の一部を公開しようと思う。アイロニストは通常こういう物を使用しているんだという、まあごく簡単な紹介ではあるが、アイロン関係以外の装備は普通の山行きとなんら変わらないので、ちょっとは山に行く人の参考になれば嬉しく思う。


僕は、登る山の麓まで車で行く場合が多い。本格的な山岳アイロニングは、意外なほど荷物が多く、公共交通手段だとちょっと厳しいものがある。アイロンセットはアイロン台の大きさからみても分かるように、結構な荷物なのだ。山に行く時、僕は車に大抵バックパックを2種類積んでおく。走って頂上を目指す時は、22リットルのアークテリクス・アロー、または33リットルのグレゴリー・デイ&ハーフを使用する。給水パックがついたような軽量のトレイル用バッグもあるが、それだと容量に限度があり、山岳エクストリームアイロニングを行う場合は装備品がしっかりと入りきらないのだ。ちなみに、宿泊を要するような登山での山岳アイロニングでは、40リットル入るグレゴリーのサバティカル、または63リットル入る、これまたグレゴリーのワンダーラストを使用する場合が最も多い。


米国のグレゴリー社は、今や誰もが知っているアウトドアバッグの一大ブランドだ。バックパック界のロールスロイスとの異名をとるように、その背負い心地は抜群にいい。日本では「デイ」と「デイ&ハーフ」というバックパックが若者の心を見事に掴み、今も街中を席巻している。グレゴリー製品は、まだ旧タグといわれるロゴだった80年代から僕は愛用してきているが、今は悲しくなるぐらい「どこの誰でも持っている」バックパックになってしまった。でも良いものは良いので、僕は懲りずに使っているが、正直ちょっとこそばゆい感もあるのだ。ちなみに僕が気に入っているデイとデイ&ハーフのデザインは「トリム柄」といってフチの色だけが本体と違うもので、持っているすべてのデイ系バックはすべてトリム柄である。なにげにちょっとしたこだわりがあるのだ。





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