アウトドア・スポーツ

2008/08/26

ノルマンディー上陸作戦 第4回・全日本水鉄砲選手権大会

我々EIJ(Extreme Ironing Japan)の夏は、伊東松川たらい乗り競争で始まり、全日本水鉄砲選手権にて終焉を迎える。エクストリームアイロニストとしての鉄の誇りを胸に、この夏ついに第4回目を迎えた「全日本水鉄砲選手権大会」にチーム参戦して参りました。

よみうりランド。なんて楽しげな響きなのであろうか。丘陵地帯に広がる、さまざまな趣向を凝らした楽しい遊園地と、子供たちの笑顔と活力で満ち溢れたいくつものプールからなるワンダーランド的夢の世界。それが一般の皆様がイメージする遊園地・よみうりランドである。しかし我々エクストリームアイロニングジャパンにとってのよみうりランドのイメージ、それは遊園地からは相当かけ離れたものである。我々にとってのそこは、第二次世界大戦当時、連合国とドイツ軍が激戦を繰り広げたフランスはノルマンディーのオマハビーチ、または映画「ダイハード」でいうところのナカトミプラザのような修羅場的場所なのである。「全日本水鉄砲選手権」。我々にとって、そこはもはや戦場なのであった。

すべては3年前に始まった。
超マイナーな新スポーツであるエクストリームアイロニング。これに試行錯誤しながら取り組む我々EIJのアイロニスト達は、競技スポーツとしての勉強と武者修行的意味合いを求め、日本各地に点在している各種超マイナースポーツへの挑戦をいつも欲してきた。EIJ設立当時から、すでに静岡県伊東市で毎夏行われているマイナー競技「伊東松川たらい乗り競争」への参戦はしていたのだが、活動的になる夏には、たらいレースの他にも何かもう一本情熱を注げるものがあればいいと、我々アイロニスト達は常日頃から考えていた。そこで目をつけたのが、東京よみうりランドで行われている「全日本水鉄砲選手権」なのである。

全日本水鉄砲選手権。これは、ひとチーム5人で行うチーム戦で、予選から4チームごとに戦っていく。各自が頭につけた的(まと)を目がけて水鉄砲を撃ち合い、その的についている割りばしが落ちたら戦死、というルールで行われる。制限時間内に敵を全滅させるか、または生き残り数が多いチームが勝ちあがる。こうしてトーナメントを戦いながら、一日かけて頂点を目指すというのがこの選手権なのだ。しかも「全日本」である。勝てば「全日本チャンピオン」というタイトルが手に入る。これに出場しない手はないと我々は考えたのだ。

一見、しごく単純に見えるこの水鉄砲選手権。しかしそこには大きな落とし穴が待っていた。それが判ったのは初めて参戦した3年前であった。初年度、血気盛んな我々EIJメンバーは、とにかく猪突猛進、敵を押せ押せムードにて熱く試合に臨んだ。水鉄砲の戦いなど、余裕で勝ち進めると少しナメていたのだ。しかしである。その結果、我々はいとも簡単に玉砕したのであった。ただやみくもに攻撃を仕掛けるだけでは勝てない。文化的・歴史的背景の浅いこの水鉄砲選手権だが、やはりそこには奥深さが存在していたのである。

この水の戦争に勝つには、ある程度の戦術が必要であると体感した我々EIJメンバー達は、2年目の夏にまたよみうりランドに集結した。やはり性懲りもない我々なのであった。その年、我々は前年の経験を踏まえつつ堅実に戦い、なんとか準決勝まで勝ち進んだが、そこであえなく力尽きた。経験を積み重ねていくごとに、我々が抱いていた水鉄砲選手権に対する考え方もかなり変わってきた。噛めば噛むほど味が出るといった感じで、やはりなかなか面白いのである。簡単に勝てないあたりは、競技としても立派に成立していると思った。2年目からは自分の心にもいくらか余裕ができ、競技としてのエクストリームアイロニングに参考になる部分なども多く感じ取れるようになった。


そして今年。いい大人である我々EIJメンバー達は、またも約束の地「よみうりランド」に戻ってきたのである。性懲りもなく。





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