アウトドア・スポーツ

2008/08/05

北京五輪と昼寝的鈍感な日々

仕事が休みの今日、僕はいつも通り海の上にいた。波乗りの合間に木陰で至福の昼寝をかます。この夏、僕の天国は南房総に存在する。そして海帰りには競技系エクストリームアイロニングの練習。大自然の中、今日も存分に汗を流してきた。夏の休日、僕は海か山に入り浸りである。悪いが、街での用事は秋まで後回しなのであった。

朝起きてTVを付けると、北京五輪の特集番組をやっていた。メダルが取れそうな著名な選手が、夢舞台に向けての抱負をエネルギッシュに語っている。出場選手はすでに北京モード全開。いよいよ、という感じである。僕はいつものようにパンと牛乳、バナナにフレッシュジュース、そしてヨーグルトを胃に流し込み、着る服にアイロンがけをして、車にサーフボードとアイロンセットを積み込んで出発。一路南房総へと向かった。

雲ひとつない青空。まさに夏のそれである。今日も暑くなりそうだ。途中インターFMで波情報を確認し、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」を聴きながら高速道路で一直線に海を目指す。僕はクラシックからデス・メタルまで何でも聴くが、波乗りに向かう車内では大抵ハワイアンかクラシックを好む。中でも「ワルキューレの騎行」は映画「地獄の黙示録」で聴いてから大のお気に入りなのである。この曲はいつ聴いてもアドレナリンが出まくりなので、気持ちを揚げていきたい時にはまさにうってつけなのだ。さっき北京のニュースを観たからだろうか、今朝は特に気持ちを揚げていきたい気分なのであった。


海に着くと、お気に入りのポイントは異常に混んでいた。夏は大好きだが、海が猥雑さを増すのがたまに傷である。波は小さいが、そこらじゅう人だらけであった。この混雑ぶりと波を見て、僕はロングボードを取り出し、少し離れた沖のポイントで独りメローな時間を過ごす事に決めた。海水浴場から死角になる左側のシークレットポイントまで、ゆっくりとしたパドリングで優雅に向かう。僕のアドレナリンはすっかりと影をひそめ、穏やかな気持ちになりながらポイントに到着。そしてふと陸のほうに目をやると、岩場の陰でカップルがイチャイチャしていた。どことなく頭に来る夏本番なのであった。

3時間ほどそこそこの波に乗り、馴染みの定食屋で馴染みの定食を食べ、その後木陰で昼寝。ウトウトしながら、こんなに幸せで果たしていいのだろうかとふと思う。ある意味、僕はこの昼寝のために波乗りに来ているフシがある。夏から秋にかけて外でする昼寝は、本当に贅沢極まりない至福の時間だ。実のところ3度のメシより昼寝好きな私。休みの日は、どこにいても暇さえあれば目を閉じる。幼少期などは食事中によく寝てしまったそうだ。ちなみに冬はほとんど反眠状態で過ごしている僕は、一度冬眠というものを本気で経験してみたいと思っている。僕が今も健康体を維持している最大の理由、それはよく寝ているからに他ならない。やはり睡眠に勝るリラクゼーションは無いのだ。

至福の昼寝後、もう1セット海に入った僕は、その浜にある公営の冷水シャワーを浴び、日焼けした頭と体をキリっと冷やしつつ、すぐに着替えて某岬へと向かった。太平洋を見渡せるその岬にある広場は、僕の競技系エクストリームアイロニングの秘密の練習場なのだ。この日、僕はそこでエクストリームアイロニスト候補生のT君と落ち合う事になっていた。


この岬は夕方になると人影もまばらになり、アクロバティックな競技系アイロニングの練習にはうってつけな場所になる。T君はすでに来ていて、広場にポツンとアイロン台をセットしていた。夕暮れ迫る夏空の下、眼下に広がる太平洋。そして聞こえるのは蝉の鳴き声と波の音。なんとも贅沢な空間である。そして幸運な事に、この日も僕ら以外に人影はまったく見当たらなかった。僕はのんびりとアイロンセットを出し、静かに練習を始めた。






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