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2008/04/08

目覚める肉体 アイロニング河川敷トレーニング

朝起きると、そこには雲ひとつない晴天が広がっていた。
4月始めの休日の朝、いつものように普通のアイロン掛けを終えた僕は、アイロンセットを携え、いつもの練習場である江戸川河川敷に向かった。今日からまた本格的な競技トレーニングの開始なのだ。

しかし、春はなぜこんなにも気持ちがいいのだろう。この日も、日差しはやわらかくも力強く、僕は躊躇なくTシャツ一枚で河川敷に向かった。それでもリックを背負う背中には汗が滲む。この日、気温はいったい何度くらいあったのだろうか。

途中、桜が咲いていたが、既にそのピークは終えていた。ちょっとした春風にも派手に舞う桜の花びら。あと一週間もすればそれら花びらもすべて消えゆく。僕の中では、もう季節は夏なのだ。毎年思うが、春先から夏に掛けての時間の流れは異様に早い。それはこの時期、毎日が最も充実し、満たされた時間を過ごしているからに他ならない。

河川敷に着くと、そこはいつものように閑散としていた。いくつかの少年野球チームだけが元気に春と向き合っている。首都圏屈指の人口過密地帯であるこの街の、こんなにも良く晴れた最高の週末だというのに、河川敷はいつもこの静けさである。都市に住む人たちが、普段川に背を向けて生活をしているのは、この国ではごく当たり前の事だろう。河川敷でのびのび楽しみたい僕にとって、それは好都合この上ない。しかし見方を変えると、僕は川に背を向けている彼らに対し、一方的ではあるが、ある種の同情を禁じえないのであった。なぜなら、この時期の河原には、春の素晴らしさ、そのすべてが存在しているからである。

しばらく川を眺めていた僕は、このままだとひと眠りしてしまいそうなので、さっそく練習を開始した。冬の間、どうしても僕の身体は鈍る。冬の間も頻繁にジムに行き、朝は波乗りをしたり、時に雪山トレーニングなどもこなしてはいるが、冬はどこか騙し騙し身体を動かしているものだ。寒い冬は、心も身体もある意味オフなのであった。

僕は河川敷にアイロン台を設置し、リックからアイロンを出した。今日は基礎体力トレーニングと競技練習のみなので、アイロンの熱源はあえてとらない。軽くストレッチをした僕は、ウォームアップがてらエクストリームアイロニングの競技練習を開始した。






















軽く走りながらアイロニングをし、徐々にそのスピードを上げていく。そして軽く跳ぶ。跳び方を変えつつまたジャンプする。この連続。よく晴れた日に、このだだっ広い河川敷にて身体を動かすのは半端なく気持ちがいい。右には広い芝生がどこまでも広がり、左を見れば江戸川がそれなりの清涼感を与えてくれる。そして行きかう人もまばらだ。首都圏で、これほど贅沢な競技アイロニングの練習場が他にあるだろうか。ここで競技アイロニングの練習をすると、僕のモチベーションは自然と急上昇する為、常に高い意識を持ってトレーニングに望める。この日、僕は徐々に高揚し、少しずつ闘魂に火がついてくるのが自分でも判ったのであった。





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