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2008/03/18

春の香りに誘われて ヒーリングアイロニング

春。
さまざまな生命が徐々に息を吹き返してくるこの季節。どこかやさしい陽光の下、山は懐かしい緑の香りに溢れ、春を感じた僕の胸は自然と高鳴る。僕らアイロニストはそれぞれにストレッチを開始し、これからのエクストリームに備えるのだ。

春の訪れは突然やってくる。冬、アウトドア活動時以外では半冬眠状態に陥る僕の思考は、毎年この時期一定の気温を超えると、ある日劇的に目覚める。冬の日差しからは感じ取ることの出来ない夏の予感。強烈な日差しから、夏を感じたのは先週の事だった。その時から、僕のTシャツ過ごし率が一気に上がる。そうして今年もすんなりと、僕の頭と体は春到来を受け入れたのであった。





































寒い冬、日常的に外で行うアイロニングの気持ち良さは半減する。特に真冬の風の強い日などは、僕らアイロニストでさえ外で掛けるその意義が見出せない場合もある。寒さは、人からやる気や喜び、そして時にはその思考さえも奪い去るようだ。エクストリームアイロニングに関しては、その季節ごとにそれぞれの良さがあると思っているが、日常のアイロン掛けに関しては、やはり冬はその動きも鈍り、どこか面倒に感じるものだ。僕に限らず、人は冬の間は知らぬ間に半冬眠状態になっているのだろう。

ここ数年のこの季節、僕の脳は気温が17℃を超えたあたりで劇的に目覚め、春の陽光を感じた僕は外をTシャツ一枚で闊歩する。そしてそんな小春日和の中、僕はアイロンとアイロン台をフィールドに持ち出し、エクストリームアイロニングを行った上でようやく長かった冬に終わりを告げるのだ。





































春の香りは贅沢だ。花の香り、緑の香り、そして時に夏のような香りまでもが悠々と野を泳ぎ、冬眠から目覚めてまだ体の硬い僕を優しく包み込む。そこでアイロニングをすると、今度は乾きたての衣類から発せられたほのかな洗剤の香りが、蒸気に乗ってやさしく僕の鼻をつき、そこになんともいえない癒しの時間が約束されるのだ。そんな中、衣類のしわを伸ばしていくのは至福の瞬間と言える。そして冬についた己の心のシワを伸ばし、ピシっとした新しい気持ちで春を迎える。これが春先の、言わば「ウェイクアップアイロニング」なのである。





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