フライ ハイ! 妙技・エアリアルアイロニング
競技系エクストリームアイロニング。ある時は各種スポーツにアイロン掛けを組み込み、またある時は、己の身体能力を駆使して挑むハードなアクロバティック的アイロン掛け。そんな数ある競技系アイロニングの技の中で、僕が最も情熱を注いでいる荒技がある。それがこの「エアリアル」だ。
助走をつけて跳び、そして着地前にひと掛け入魂。簡単に言うと、これがエアリアルアイロニングである。元々これは世界大会フリースタイル部門向けの新技として、およそ4年前に僕自身が編み出した。エアリアルは、エクストリームアイロニングの世界では、いまだEIJでしか行われていない妙技である。
世界大会での一番の見せ場、フリースタイル部門。ここでは、広場にアイロン台とアイロンを持ち込み、いかにダイナミックかつユーモア溢れる発想豊かなアイロン掛けが出来ているか、という点が評価ポイントとして加算される。そしてちゃんとアイロン掛けも成立していたかどうかを、掛けた対象物のシワが伸びているかどうかで事細かくチェックされるのだ。
ここでは自転車やトランポリンなどの小道具も持ち込みOKだが、僕は出来たらアイロン台とアイロンだけで勝負したいと思い、「だったら飛ぶか」という単純な発想でこのエアリアルアイロニングを思いついた。エクストリームアイロニングをスポーツと捉える以上、アイロンやアイロン台以外の余計な道具に頼るのは出来るだけ避けたかった。元々ジムナスティック的な感覚で競技向けアイロニングに取り組みたいと思っていた僕にとって、体操で言う跳馬のようなこのエアリアルは、感覚的にごく自然に入っていけるものであった。

一見簡単に見えるエアリアルアイロニングだが、やり始めた当初「跳んで掛ける」という行為は思いのほか難しく、僕はこれに取り組んだ当初から、エアリアルにそれなりの奥深さを感じていた。これは飛ぶだけでなく、同時に「掛ける」というのが最大のポイントといえる。しかもひと掛けで、なのだ。ジャンプを高く跳べば跳ぶほど、アイロンを持つ手とアイロン台の間に開きが生じ、アイロン掛けそのものが成立しにくくなる。しかも、ひと掛けでシワを伸ばすには、空中である程度アイロンに体重を掛けていないと、いざひと掛けしても、シワはしっかりと伸びてくれないのだった。最初から試行錯誤の連続だったが、このエアリアルは、まさに新しいスポーツゆえの開拓的楽しさに満ち溢れていた。僕が競技向けアイロニングに力を注ぐきっかけになったのが、まさしくこのエアリアルだった。
河川敷での練習時、通り掛かりの人々に小馬鹿にされた時もあった。仲間には「誰にどう思われようが関係ない、先駆者としての誇りを持とう」と、時に冗談交じりで笑って話してはいた。しかし僕自身、そういう心無い言葉のひとつひとつが、当時は胸に深く突き刺さっていた。なぜなら、当時僕はまだこのスポーツに対して自信を持っていなかったからだ。それでも僕らは黙々と練習を続けた。そうしてエアリアルの経験を積んでいくにつれ、徐々にスムースなエアリアルと空中掛けをキメられるようになってきた。アイロンを2つ同時に使った「二刀流エアリアル」にも積極的に取り組んだ。体を酷使し、それを成し遂げた時の喜びはすべてに勝る。エアリアルの練習は純粋に楽しかったし、もちろん今もその思いは変わらない。こうして僕は徐々にエアリアルアイロニングの手ごたえを掴んでいったのである。

世界大会での一番の見せ場、フリースタイル部門。ここでは、広場にアイロン台とアイロンを持ち込み、いかにダイナミックかつユーモア溢れる発想豊かなアイロン掛けが出来ているか、という点が評価ポイントとして加算される。そしてちゃんとアイロン掛けも成立していたかどうかを、掛けた対象物のシワが伸びているかどうかで事細かくチェックされるのだ。
ここでは自転車やトランポリンなどの小道具も持ち込みOKだが、僕は出来たらアイロン台とアイロンだけで勝負したいと思い、「だったら飛ぶか」という単純な発想でこのエアリアルアイロニングを思いついた。エクストリームアイロニングをスポーツと捉える以上、アイロンやアイロン台以外の余計な道具に頼るのは出来るだけ避けたかった。元々ジムナスティック的な感覚で競技向けアイロニングに取り組みたいと思っていた僕にとって、体操で言う跳馬のようなこのエアリアルは、感覚的にごく自然に入っていけるものであった。

一見簡単に見えるエアリアルアイロニングだが、やり始めた当初「跳んで掛ける」という行為は思いのほか難しく、僕はこれに取り組んだ当初から、エアリアルにそれなりの奥深さを感じていた。これは飛ぶだけでなく、同時に「掛ける」というのが最大のポイントといえる。しかもひと掛けで、なのだ。ジャンプを高く跳べば跳ぶほど、アイロンを持つ手とアイロン台の間に開きが生じ、アイロン掛けそのものが成立しにくくなる。しかも、ひと掛けでシワを伸ばすには、空中である程度アイロンに体重を掛けていないと、いざひと掛けしても、シワはしっかりと伸びてくれないのだった。最初から試行錯誤の連続だったが、このエアリアルは、まさに新しいスポーツゆえの開拓的楽しさに満ち溢れていた。僕が競技向けアイロニングに力を注ぐきっかけになったのが、まさしくこのエアリアルだった。
河川敷での練習時、通り掛かりの人々に小馬鹿にされた時もあった。仲間には「誰にどう思われようが関係ない、先駆者としての誇りを持とう」と、時に冗談交じりで笑って話してはいた。しかし僕自身、そういう心無い言葉のひとつひとつが、当時は胸に深く突き刺さっていた。なぜなら、当時僕はまだこのスポーツに対して自信を持っていなかったからだ。それでも僕らは黙々と練習を続けた。そうしてエアリアルの経験を積んでいくにつれ、徐々にスムースなエアリアルと空中掛けをキメられるようになってきた。アイロンを2つ同時に使った「二刀流エアリアル」にも積極的に取り組んだ。体を酷使し、それを成し遂げた時の喜びはすべてに勝る。エアリアルの練習は純粋に楽しかったし、もちろん今もその思いは変わらない。こうして僕は徐々にエアリアルアイロニングの手ごたえを掴んでいったのである。









