スローなキャンドルランタンを見直そう
大きな震災が起きると、必用だと思うのがキャンドルだろう。元々、野外には必要不可欠な道具だったが、今では忘れ去られた存在だ。スローな道具としても見直してはいかがだろうか。
夏至の夜に一斉に電気を消してキャンドルの明かりを楽しもうと「100万人のキャンドルナイト」が毎年、実施されている。電気を消すことで、少しだけスローな生活を楽しもうとのイベントだが、考えてみれば、キャンドルを明かりとして使うのは、野外ではごく普通のことだった。
かつての入門書には、野外でキャンプをするときには必ず持っていくリストに入っていた。電源もないような場所での明かりには、ほかにオイルランタンがあったが、非常用としてもキャンドルの方が優れており、予備としても必ず持っていくようにと書かれてたものだった。
また、昔は停電がよくあったこともあり、大きめのキャンドル(=ローソク)を家庭で常備しておくことは当たり前だった。
夏に雷鳴が轟くと、家の明かりがパッと消えてしまうこともよくあったことだ。雷鳴が響く暗闇のなかでキャンドルの明かりだけの空間が広がり、ときおり光る稲妻で家族の顔が浮き上がる。そんな夏の風物詩を思い出にしている人も多いと思う。
そんなキャンドルも、何時しか懐中電灯にその地位を奪われ、今では停電さえもめったに起きない時代となった。
野外でも、ガスやガソリンを燃料とするランタンが普及し、いつしか、家庭の電気の明るさと変わらないくらいの明るさを手に入れることができようになっている。
そのため、野外でさえもキャンドルは忘れ去られたような存在だ。
でも、スローな楽しみとして、もしもの時の備えとしてもキャンドルを見直すべきだと思う。








