スローなキャンドルランタンを見直そう
キャンドルは、簡単に火がついていまう。濡れても、折れてしまっても、バラバラになってしまってもすぐに着火ができ、壊れようがないシンプルな道具だ。単純明快な構造でもあり、道具といえるのか、とも思えてしまうほどだ。
しかし、あまりにも単機能な道具なので、快適に使う機能は全く持っていない。
倒れないようにロウを垂らして板きれや空き缶で専用の置き台を作るなどの工夫が野外では必要だ。
だが、それはそれで、ひとつの楽しみともいえると思う。
そのことよりも、大リーグボール1号と同じで風に弱い弱点がある。
飲み干したビールの空き缶に穴を開けて、風よけと反射板をかねてしまうこともできるが、専用の道具を使うことで、より機能的になり、突然消えてしまい、あわてふためくことも少なくなるのだ
。
専用道具といっても、きわめてシンプルなもの。キャンドルにプラスアルファして、キャンドルというスローな道具をより気持ちよく楽しめるようになる。揺らめく炎で広がるほのかな空間。さらに、自然の音や風をプラスできることは、野外だからこその楽しみなのだ。
キャンドルのタイプだが、室内用として考えれば、数多くのタイプがあるが、風の心配がある野外では、そう多くはない。

そのなかで、三丁目の夕陽的昭和懐古道具として見直してもいいと思うのが、「家型キャンドルランタン」などと呼ばれていた道具だ。
キャンドルの周囲を囲うことができ、風に吹かれても簡単に消えなくなるだけではなく、小さく折り畳めるので持ち運びにも困らない。あまり太いのはだめだが、たいていのキャンドルを使用することができるなど機能から見ても優れている道具のことだ。
いろいろなブランドから発売されていて、何が正式名称なのかは分からないが、形状から家型と呼んでいた道具だ。
見た目には、ブリキ細工の決して芸術品とはいえない道具で、販売価格が1000円ぐらいと覚えているから、コストはかけられていないはずだ、実際には意外と丁寧に作られていると思う道具だとも思う。何よりも、ファニーな雰囲気があり、どこか和む雰囲気を持っていることが最大の特徴だと思っている。

残念なのは、おそらく販売がされておらず現在では見かけないことだ。明かりが通過する透明部分がガラスではなく、雲母を使っており、この雲母が使えなくなったために生産できなくなったと聞くが定かではない。
そのことよりも、ガスやガソリンの明るく、そして、小型のランタンが普及したことであえて買う人もいなくなったのが一番の理由だろう。
遊び心があり、スローで災害時にでも活躍できる道具。このような道具をもう一度、見直してみても良いと思う。





