大開口を生み出す「ラーメン」
広々としたリビング。季節ごとの風景を楽しむ大きな窓。『気持ち良い住空間を想像してみて下さい』と言われて、大半の人が思い浮かべるであろう光景です。しかし、空間が広ければ広いほど、開口が大きければ大きいほど、地震や風圧、さらには建物自身の重量などによる変形が大きくなります。故に、大空間・大開口を実現しようと思ったら、構造的な工夫が不可欠です。

今週(9月21日)放送のW邸は、視線の「抜け」をデザインの核に据えた建物です。
2階は、内部に柱の無い35畳大の巨大ワンルームLDK。南面は建物幅いっぱいの大きな窓。北面も台所収納を除いて全て窓という巨大な開口部を持ち、室内にいながら外の風景と空気を感じられる「抜け」のある空間です。
一方、1階はプライバシーに配慮して周囲を黒い壁で囲んでいますが、内部に南北2か所の中庭を設け、その中庭に向けて大きな開口を持つという、やはり「抜け」の気持ち良い空間になっています。
W邸において、この「抜け」の良さを生み出すために採用された構造が「ラーメン構造」です。ラーメンと言っても、みんなが大好きな、あの美味しいラーメンではありません。ドイツ語で「額縁」とか「枠」という意味の「ラーメン=rahmen」です。





