“超”スキップフロアの家
狭小住宅において、縦方向に空間を繋げる事によって広がりを生み出すスキップフロア。世間一般ではともかく「建もの探訪」では定番とも言える構成です。今週(7月6日)放送のN邸も、そんなスキップフロア住宅の1つですが『またか』と思った、あなた・・・甘いっ!定番と思える構成に一工夫加えるだけで、これだけ空間が楽しくなるという見本のような建物ですよ。

都心の17坪。近隣は皆4階建て以上のビル。唯一開けているのは道路面である南側のみ。こうした敷地に広がりのある空間を作ろうとすれば、スキップフロアの出番です。
N邸は4階建てですが、部屋の床レベルは実に6層もあります。6層といえば番組史上最多クラスですが、実は、室内にはこの数に含めていない小さなレベルがいくつも設けられています。そして、この小さなレベルが、空間の広がりをさらに豊かなものにしているんです。
3階、下から数えて5層目にあたる居間。籐タイル敷きの、どことなく和室を思わせる空間です。この居間の周囲3方を高さ40センチほどのベンチがグルリと囲んでいます。これが「小さなレベル」その1です。
コンクリート製で建物の構造と一体のキャンティレバー状のベンチ。もちろん座ってもいいのですが、時には飾り棚、時には文机としても機能します。N邸は来客の多いお宅ですが、このベンチのおかげで相当の大人数にも対応できます。そして何より、このベンチが視界に入る事で、空間の奥行きが増しているように感じます。






