暮らし

2008/07/02

“超”スキップフロアの家

3階=5層目の居間から4階=6層目にあたるワークスペースの中間には、幅の狭いキャットウォーク状のライブラリーが設けられています。ここが「小さなレベル」その2です。
ストレートな階段でも良い所を、敢えてここを通るようにする事で、移動距離を長く取り、室内を広く感じさせている訳です。

そして辿り着いた4階=6層目は、ワークスペースと道路斜線から必然的に生まれたルーフバルコニーです。このワークスペースとバルコニーの間も段差を設けてベンチ状にしています。これが「小さなレベル」その3です。
ワークスペースの床はグレーチングですから、空間的には、居間のさらに半階下=4層目の食堂・台所も含めてワンルーム感覚。どれだけ大人数が集まれるか、試したくなりますね。


「小さなレベル」は、これだけではありません。2層目と3層目の中間には天井高が1.4メートルに満たない(=床面積に算入されない)フロアがあり、収納になっています。さらに、主寝室のベッド下にも(ちなみにベッドも構造一体のコンクリート製)天井高が1メートルに満たない(=こちらも当然床面積に算入されない)収納が設けられています。室内がきちんと片付いているのは、これだけの収納力があったからなんですね。

小さなレベル差を加えただけで、これだけ空間が豊かになるなんて、実際に拝見するまで想像付きませんでした。正に「コロンブスの卵」的発想です。既に広く定着したと思われるデザインも、こうして「ほんの一手間」加えるだけで、また新しい世界が広がるんですね。建築デザインには、まだまだ未知の可能性がありそうです。
もっとも、こうした工夫を実現するためには、施工の手間も増えますし、より高い精度が要求される訳ですから「ほんの一手間」なんて呼んだら、怒られそうですけどね。







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