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2008/06/18

裏山は「裏」ではない!

先日、川沿いの遊歩道を歩いていて、ある事に気付きました。遊歩道沿いの住宅に川側に大きな開口を持つお宅って、ほとんど無いんですね。せっかくの良い景色、そして絶対に隣家が建つ事も無い側なのに。「建もの探訪」にご登場頂くようなお宅であれば、間違いなく川側に開口を持って来ると思うんですが・・・んん、もったいない!

敷地面積の限られる都市住宅では、庭を充実させるのはなかなか難しいですよね。それでも、できる事なら窓には緑いっぱいの風景が広がっていて欲しいもの。そんな要望に応えるのが「借景」です。

「借景」とは文字通り、他所様の「景色」を「借りる」こと。『庭園外にある山などの景物を、庭園の構成要素として取り入れること(大辞林より)』です。
本来であれば、京都・修学院離宮のように自身の庭園と遠景の山を馴染ませるような造園手法を呼ぶのでしょうが、都市住宅においては窓から見える景色全てが「借り物」という状況も少なくありません。それでも、室内からの眺めはとても気持ち良いものです。冒頭のような川沿いという「絶好」の立地にありながら、それを取り入れないのは、とてももったいないと感じます。



今週(6月22日)放送のS邸も、借景の素晴らしい建物です。それは「山」。
敷地は、大通りから分かれた小道の突き当たり。裏には、公有地である山が迫っています。「通常であれば」山を背にして、道の側に「開いた」建物にする所でしょうが、S邸は敢えて山側に大開口を設け、さらに居間から個室まで全ての部屋を山側に置きました。キャッチコピーを付けるなら「全室マウンテンビュー」てな感じです。






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