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2008/06/11

中庭と屋内の親和性

外に閉じ、内に開くコートハウス(中庭住宅)。都市部においてプラバシーの確保と開放感を両立させる、現代住宅の新定番とも言える建て方です。中庭と屋内との一体感を高めるため、中庭面に大きな開口を設け、引き違い戸や折れ戸で開閉できるように作るのが一般的です。天気が良ければ中庭も部屋の一部、という訳です。しかし、ちょっと視点を変えるだけで、また違った世界が見えて来るんですよ。


今週(6月15日)放送のN邸の敷地は、交通量の多い8m道路と、地元の生活道路となっている4m道路の角地。ここに快適な住空間を生み出すべく選ばれたのは、やはりコートハウスでした。

周囲の環境から家族を守るように、窓らしい窓の無い壁が約2.5メートルの高さでそそり立ちます。ちなみに外壁材の張り方も「鎧(よろい)張り」という強そうな名前。そこに設けられた木の扉は、玄関かと思いきや実は門扉で、くぐるといきなり中庭に出ます。建物が中庭を「コ」の字型に囲んでいるんですが、この中庭に面した面が、なんと全て透明ガラス!中庭に立つと、大げさでなく家中全てが見渡せてしまいます。この後「本当の」玄関をくぐって屋内に入っても、その印象派は変わりません。中庭と屋外の一体感の演出がお見事です。

冒頭に書きましたが、中庭と屋内との一体感を高めるための手法としては、開口を引き違い戸や折れ戸など開閉できるように作るのが一般的です。しかし、N邸では開閉できるのは一部で、中庭に向いた透明ガラスの大部分が嵌め殺しになっています。実は、この嵌め殺し窓が中庭と屋内との一体感をより高めているんです。






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