温泉は心とからだを癒す−その2 温泉の効用を科学する
温泉は、いい。善か悪か、といったら、雪が白いのと同じくらい当然、善なのだ(温泉好きの理論)。これを科学的に立証する(EBM=evidence based madicine, 医学会の流行り言葉)のが日本温泉気候物理医学会である。
72年間の歴史を持つ、由緒正しい医学会だ。私のような新参者が講釈を垂れるのは、恐れ多いのだけれども、今回、研修会の知識を少しばかり御裾分けしよう。研修地、箱根の登山鉄道(写真)は、スイッチバックとあじさい電車として有名。 登山鉄道可愛いでしょう?乗るだけでもう、ワクワクしちゃうなあ。と 脱線しかけたところで、
「温泉」とは温泉法第2条(定義)により、地中からゆう出する温水、鉱水および水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、別表に揚げる温度または物質を有するものをいう。
別表1 温度 (温泉源から採取される時の温度とする) 摂氏25度以上
別表2 物質 (以下のうちいずれか一つ) 溶存物質が総量1000mg以上または個々の物質が規定濃度以上であること。例として遊離炭酸(CO2)250mg以上などと、成分毎に決められている。
ここで注目していただきたいのは、温度 または 物質 である。物質が含まれていれば、摂氏10度でもれっきとした、温泉なのである。 だから加温は合法。怒らない。
さらに、意外な事に、ガスも温泉と呼ぶ。(このブログの下書きをした後に、渋谷の温泉施設でガス爆発があり、意外じゃなくなってしまった。ちょっとがっかり)
箱根には20湯の源泉があり、温泉のデパートといわれる。源泉を2箇所から引いているため違う泉質の湯を楽しめる宿もある。
大涌谷は、蒸気井にポンプでくみ上げた貯水池の水を注水して造成した温泉である。 PH 2.9の強酸性で、カルシウム 、マグネシウム、硫酸塩、塩化物が多く含まれる。

明治20年近代医学の父といわれたドイツ人医学者エルヴィン・ベルツが、大涌谷の温泉の治療効果に着目、大規模温泉療養施設をつくるよう、宮内庁に進言した。しかしながら、多額の費用がかかるため、手付かずに終わり、昭和7年に念願かなってようやく完成に至った。(写真は大涌谷源泉・温泉療法医研修会で見学)





