暮らし

2007/06/24

涙の効用−ストレス解消のために

男子たるもの、人前で泣いてはいけない。と普通の日本の家庭で育った今現在40歳以上の方は、躾けられたに違いない。いじめられて、わんわん泣きながら、涙と鼻水と泥んこでぐちょぐちょになって帰ってきたなら、正しい日本の母ならば「メソメソするんじゃありません!男の子でしょ!」と叱り飛ばしたものだ。(今は事情が違うようだが。)

涙はしょっぱい、という事からわかるように、水分と塩分(塩化ナトリウムなど)とわずかの蛋白および殺菌酵素など、から成り立っている。すなわちその原料は血漿(血液から血球を除いたもの)である。
涙をつくるのは、上まぶたの外側にある涙腺という場所で、涙腺神経によって、脳の支配を受けている。

平時は眼球角膜が乾かないように、異物から眼を守るために、うるおす程度の基礎分泌を行っているのだが、悲しい時、うれしい時、感情が高ぶった時には、あふれるように涙が分泌される。これは自律神経(交感神経と副交感神経)が血管に作用して、血管が拡張し、涙腺の血流が増えることにより、原料の血漿が涙腺に多量に供給されるためである。

悲しい、という強いストレスが加わると、脳の中の「視床下部」という感情の中枢が反応して、副腎皮質刺激ホルモン刺激ホルモン(長ったらしいが、CRHと略される)が分泌され、視床下部につながった 「下垂体」というホルモンの中枢に働き、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)というストレスホルモン を分泌させる。 ACTHは血液の流れにのって、副腎に作用し、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を分泌させ、これにより人間はストレスに対抗し、打ち勝つ事ができる。






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