暮らし

2008/02/10

カサカサかゆい冬の肌。ところでかゆみの本体は?

日本列島がすっぽり冷蔵庫に入ってしまったように寒い日が続くこの頃です。朝晩はもちろん、日差しのある日中でさえも寒気が身にしみます。寒くて空気が乾燥すると手足がカサカサかゆくなる。虫さされやアトピーやパンツのゴムでもかゆみは起こるので、日常生活でかゆみを経験したことが無い人はいないはず。しかし、そもそも「かゆみ」ってどうして起こるのだろう?

かゆみとは肌を「かきたくなる」不快な皮膚感覚で、外敵から身を守る防御反応である。
誰でも経験したことがある割にはそのメカニズムはよくわかっていない。

かゆみは皮膚に生じた炎症などで生じたヒスタミンなどの化学物質が神経を刺激して、脳に伝えられ、かゆいと感じる。かゆみは温痛覚や触覚と同じ表在知覚の一つだが、その伝達線維は温痛覚と同じ求心性C線維とAδ線維により、脊髄を介して大脳皮質中心後回の感覚野(当コラム2回目の痛みの巻参照)に伝達されると考えられている。

代表的なかゆみ物質ヒスタミンはマスト細胞で合成され、さまざまな刺激(外敵)によって放出される。温度や湿度、食事内容、物理的刺激などの外的要因などのほか、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、乾皮症、その他皮膚湿疹、虫さされ、水虫などの皮膚疾患が原因となる。

乾燥するとかゆみが起こるのはどうしてか?私たちの皮膚表面には皮脂腺から分泌される脂質が膜を作ってバリアとなって、内部を守っている(図参照)。

この皮膚の脂肪は年齢と共に減ってしまうのだ。

お腹の脂肪は年々増えるのに、何故に皮膚の脂肪は減る?

それは皮脂の分泌量は性ホルモンの分泌量に依存しているため。だから性ホルモン分泌の少ない子供やお年寄りでは皮脂量が少ないので、乾燥肌になりやすい。寒い時期は乾燥により皮脂のバリアが失われ、角質が剥がれてひび割れしやすいから、外部の刺激がダイレクトに入って炎症物質が産生され、かゆみが起こる。かゆいからってかきむしると余計に傷がついて炎症が起こってしまうので、くれぐれもかかないこと!






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