暮らし

2008/03/02

かーわいい!アニマルの癒しパワーで元気もらおう!

久しぶりにやつれ顔で診察室に現れたKさん。このところ食欲がなく眠れないという。なんでも長年飼っているネコちゃんが糖尿病で入院したらしい。ネコちゃんは彼女にとっては掛替えのない家族の一員、病気が心配に加えてそばにいないと寂しくて、と診察室で涙ぐむ始末。Kさんの医療費は高齢者1割負担のため月1000円程度だが、ネコちゃんは医療保険がないので、桁が2つ違うらしい。それでも親心、何としても治って戻ってきてほしいと自分の診療そっちのけ。

前回補完代替医療(CAM=カム)の概略をお話したが、今回はその中でも動物を利用したアニマルテラピーについて。ペット好きの方にはもうお話するまでもないのだが、ペットとしてイヌやネコを飼うと、癒し効果で気分が落ち着く、元気が出る、というのは経験的に大昔から分かっていた。

この癒し効果をより医学に積極的に応用しようというのがアニマルテラピーだ。
動物との触れ合いによって、刺激やリラックス効果が得られる。血圧やコレステロール、血糖値のコントロールにもよいという報告もある。

 アメリカのブルックリン大学では無症候性心筋梗塞を起こした369人を1年間追跡調査したところ、犬を飼っていた87人中死亡は1人(1.1%)であったのに対し、犬を飼っていなかった282人中 19人(6.7%)、一年以内の死亡率は犬を飼っていた人のほうが明らかに低かったのだ(Friedmann, et al. Am J Cardiol 76:1213-,1995)。
年齢・性別・教育・仕事など他の因子では差が出ず、統計的に有意差が出たのは「ペットの飼育」と「社会的サポート」だけだった。

つまりペットを飼っている人、あるいは社会からサポートをうまく受けられている人は、心筋梗塞を起こしたあとでも長生きできるのだ。
実際犬を飼っていると、散歩のために運動量が増えるから、糖尿病、高血圧の人、運動不足でお腹周りの気になるメタボ予備軍にはおすすめだ。犬を連れて歩けば一人よりずっと楽しい。周りからも温かい眼で見られるし、飼い主同士で話もはずむ。(写真は知人の愛犬ショウ君とMikuちゃん、可愛いでしょう?)






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