暮らし

2007/11/18

ドロドロ生きるもサラサラ生きるも心掛け

「こーのまま、ど〜ろどろ生きるつーもりなどぉ〜」夜10時台の報道番組の合間に流れるこのCF、最後の「どぉ〜」の音がハズれているのがどうも気になるのは私だけ?もっと気になるのは、やはり「ドロドロ」ですか?

だいたいドロドロ、さらさらっていうのは全く医学的には無意味なのだが、イメージが沸きやすいためか世の中に広く浸透している。さらさらにという言葉でたまねぎや納豆、水や特保飲料が売れたりして。血液ドロドロの検査してくださいってのもよく頼まれるが、一つの検査のみでドロドロが分かるわけではありません。

マイクロチャンバー法、採取した血液の赤血球が細かい孔を通過する様子を観察する方法(図)は、ビジュアル的に分かりやすいが、脱水状態(=血が濃い状態)で測定すればドロドロだし、同じ人が水を十分飲んだ後に測定すれば、ドロドロ度はかなり改善する。ナン
センス!

ドロドロという言葉、使いたくはないが、強いてドロドロとして警告するならば、高LDLコレステロール血症と高中性脂肪血症。
これは自覚症状がないだけに、病気だと思っていない人がほとんどである。風邪でも頭痛でも、初診の患者さんには、「何かご病気をなさったことは?健康診断で引っかかってませんか?」と伺う事にしている。すると「いや、全く正常です。でもそういえば、コレステロールは毎年高いですね、それと中性脂肪」と当然のように返ってくる。おいおい!

コレステロールには種類がある事は前にもお話した。悪玉(LDL=低密度リポ蛋白)コレステロールと善玉(HDL)コレステロール。この善悪はどうして決めたのかというと、体の各部にコレステロールを供給する「運び屋」がLDL(悪玉)コレステロール、逆に体の各部から回収する掃除屋がHDL(善玉)コレステロール。LDL(悪玉)が多いほど全身の血管にコレステロールが行き渡り、そこで溜まって動脈硬化は進行する。善玉は多い(値が高い)ほうがいいので、最近、高脂血症という呼び方は改め、「脂質代謝異常」と呼ぶ事になった。総コレステロールよりも、LDLコレステロールを気にしなければならない。

日本人は善玉悪玉分類を好んで用いてきた。幕府にチクル小役人を悪玉と呼び慣わしたそうだが(司馬遼太郎先生の本から)、まさしくドロドロ不透明なイメージですね。





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