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2007/03/05

男の聖地を見た! 今どきの男性化粧品事情

みなさまは「化粧品」を使っていますか? 
つまりクレンジング、化粧水、美容液などだ。

私の亡くなった祖父などは、夏は水、冬はお湯と非常にシンプルかつ潔いお手入れだった。叔父世代になるとドラッグストアで買った洗顔料とローションで簡単なケアをしているようだ。

思えば祖父世代から時代はずいぶん変化した。今や、様々な効果を目的とした化粧品が国内外から数多く出ている。そんな時代に巡り合わせたのだもの、ドラッグストアとはまるで別物の、見た目にも美しく上質な品を、試してみたいではないか。

ところでデパートでは時々、水を得た魚のように泳ぎまわる奥さんを、うつろな表情で遠目に見やる旦那さま、という図を見かけることがある。思えば、デパートにおいては女性が踏み込めない場所はないが、男性が踏み込めない場所というのは存在するように思う。女性が下着や化粧品を買うとき、男性は売り場になかなか入り込めないが、その逆はありだろう。

しかし!デパートの楽しさ、買い物の楽しさを女性だけに占領させていいものか。男性だけが足を踏み込むことを許される、そんな聖地があってもいいではないか。

そこで、化粧品である。本来、女性が化粧で「化ける」のは、男性にさらすべきものではない、と私は思う。それと同じで男性が美しくなるための化粧品は、やはり男性の聖地であるべきではないか。

例えば新宿にあるI。こじんまりとながらも、ブラックを基調とした落ち着いた空間は、聖地と呼ぶにふさわしい。デクレオール、モルトンブラウン、クラランスetc、海外有名ブランドの化粧品や香水が美しく並んでいる。あるいは銀座や新宿、横浜に店舗を構えるBなども男を磨くアイテムがズラリ。個性的な品揃えが魅力でオリジナルの香水などもある。いずれも一流ブランドが揃い、ボディオイルやヘアケアも充実している。洗練された空間が大人の男性にこそふさわしいと思わせる。

男性用化粧品が新鮮な私は、片っ端から匂いを嗅いでみましたよ。どれもこれも、それはエレガントな香り! 清潔で熟した色気、そして野生味がプラスされた、メスをおとすための匂いが次々と私の鼻腔を刺激しまくり、もう鼻血が出そう。ふとカウンターを見やると、まだ発酵途上の大学生風男子が、店員さんにすすめられたクリームを手に塗ってはしきりに頷いている。周りを見やると、魅力的な雄の鎧を身に纏おうと、みな真剣な面持ちだ。

「男性は香水ひとつとっても、調香師が誰だとか、歴史だとかにこだわる方が多いですね」はぁ、納得。女性は新しいものが大好きで、流行っているものは押さえなきゃという、もはや脅迫観念すらあるが、男性は自分が納得しなきゃ、という気持ちが女性より強いと思う。そのかわり好きになったら静かに、長く愛す、というイメージがあるわ。ただ単にうんちく好きなだけかもしれないれど。

声を大にして言いたいのは、あのような場所を若造にだけ占領させてはダメということ。必死に大人のオトコを演出しようとする姿勢はエライしかわいいけれど、本当の大人こそが似合う匂いだと思うから。当然、私はその場にいてはならぬ異分子だったわけです。すみません。

もちろん、一流ブランドの化粧品は様々なデパートで手に入ります。すべてが初めて!という方でも、どんなものがあるか、どんなものが欲しいか、自分に合うのはどれか、豊富な知識を持っている店員さんが教えてくれるので安心です。

ちなみに今回、私が気に入ったのは、サンタマリアノヴェッラのレモンが香るハンドクリーム。すっと肌になじんでもっちりとやわらかくしてくれる。男女を問わず好感がもてる上品なレモンの香りに心が和みます。でも5000円を超えるお値段も上級者向けのようで…。しばし唸ってしまった私こそが、最もその場に似つかわしくなかったのかもしれない。






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