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2007/04/14

体から立ち昇るはバラの香り。ネタウケしそうなガムを一枚。

「おじいちゃん、お口くさ〜い」というあのCMを覚えていらっしゃる方も多いと思う。そのインパクトは強烈で、幼い私はこのCMを見てドキドキしていたものだ。あどけない子どもが鼻をつまみながらおじいちゃんに無邪気に言い放つその姿は、子どもながらに「そんなこと言ったらおじいちゃん、傷ついちゃう!」と焦ったのだ。思うにそれは、まだ8歳やそこらの子どもでも、口が臭い=恥ずかしいこと、という図式が成り立っていたからだろう。
そういえば寺山修二の映画のワンシーンも思い出す。主人公の男が女と濃厚なキスの後、「胃が悪いな、口が臭ぇ」と言い放ったのだ。前後のストーリーなどはまったく覚えていないのに、このシーンだけは鮮烈に覚えている。

今はどうだろうか。もしあなたの部下が「お口くさ〜い」だったら、あなたはそれを本人に言えるだろうか? ましてや相手が年頃の女性だったらなおさらである。口が臭い=悪、と言っても過言ではない現在、角がたたないように本人に伝えるには相当の勇気とテクニックが必要とされるはずだ。
もし私だったら、上司の口がどんなに臭っていようとも気づかれないように息をとめてやり過ごすことくらいしかできないだろう。そして「ねぇねぇ、聞いてよぅ!」とあとで同僚に吹聴してまわってしまうかも。

そんなことにならないためにも、普段から気をつけていたいもの。しかしどれほど臭うのかは自分では意外とわからない。
実を言うと、私にも恥ずかしい経験がある。仕事相手と打ち合わせをして見送った後、一緒にいた上司がおもむろに「黙って手を出せ」というので、素直に出した手のひらにはフリスクがジャジャッとのせられた。「おまえ、ニンニク食べすぎだよ!」と苦々しく吐き捨てる上司の顔を見ながら、昨晩焼肉屋でしこたま焼きニンニクを頬ばったのを思い出した私。仕事相手にイヤな思いをさせてしまったかも、と焦りつつ、素直にフリスクを舐めたのだった。(思えばこの上司、なんの迷いもなく私に口が臭いと言ったのだわ。年頃の女性だったのに…。でもこれは例外だと思う。)

口臭対策は食事後の歯磨きやリステリンのようなマウスウォッシュなどがあるが、どれもミント系の味がほとんど。どうせ気をつけるなら、ちょっと変わったこんな臭いはどうだろう?


『オトコ香る。』というガム(カネボウフーズ)はバラに含まれるゲラニオールとう香気成分を配合している。マイクロカプセル化されたアロマ成分が、汗腺を通して体からも香るという仕組みだ。口臭だけでなく体臭までバラにしちゃいます、というわけ。

カプセルを飲み込む「ブレスケア」などは胃で溶かし、口からミントの香りをさせるものだし、エステなどではバラのカプセルを飲んで、体臭をバラにするものも売られている。私も飲んだことがあるが、鼻から抜ける息が微かにバラの香りになるのは実感できた、が、いかんせんお値段も高い。この商品は、男性向けであるにも関らずバラだという点と、ガムという手軽さは新しい。しかもコンビニで売られている普通のガムで150円と断然お安い。

パッケージがまた変わっている。真っ黒な地にバラのイラストがついたそのデザインは、それはイヤラシイ感じ。爽やかな昼下がり、スーツの内ポケットからおもむろにこれをされたら相当おもしろい。きっとこのパッケージを作った方は、このベタベタ感おもしろいでしょ、と確信犯でやられていたに違いない、と思う。中の一枚一枚のデザインもムダに気を使っていておもしろい。

果たして肝心の口臭・体臭への効果はというと…、私も食べてみたがバラ臭はあまり実感できなかった。でも自分の臭いは自分ではよくわからないからね、もしかしたら少しは香るのかもしれない。

口臭の話をしておきながらずれてしまったが、コミュニケーションツールのひとつとしてポケットに忍ばせておくのも悪くはないかな、と思ったりする。あるいは口や体の臭い部下にそっと差し出してあげてください。









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