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2008/09/28

朝比奈 隆はこれを聴け!生誕100年記念

前回は今年生誕100年を迎えたカラヤンを取り上げたが、忘れてはいけない!我が国の誇る大指揮者・朝比奈隆も同じく今年生誕100年を迎えたのである。ということはこの2人は同じ生まれ年ということになる。

カラヤンは1908年4月5日生まれ、朝比奈は1908年7月9日生まれ。
朝比奈が約3ヶ月だけカラヤンの弟分になる。

しかし、カラヤンは1989年に死んだが、朝比奈は2001年93才まで長生きして、何とその最後の年の10月までステージに立っていたのである。何ともすごい生命力である。この2人の芸風にもその差は現れていて、流線型クラシックのカラヤンに対して、朝比奈は作為のない無骨で力強い音造りで定評がある(写真:生誕100年記念のDVDブック)。

さらに、生誕100年に当たってのカラヤンと朝比奈の大きな違いは、カラヤンのCDが通常CDかSHM-CDしか出ないのに、朝比奈はさすが!記念にスーパーオーディオCDすなわちSACDを次々と出してきたことである。

おかげでオーディオ的には朝比奈のメモリアルイヤーのインパクトはカラヤンよりはるかに大きいものになった。

朝比奈といえばブルックナー、そしてベートーヴェンがまず指折られるところである。3回のブルックナー全集に7回のベートーヴェン全集はすごい記録であるが、しかもこの間に選集としては何種類もの演奏があるというのだから驚く。

このブルックナーではありがたいことに、記念の今年、3度目のキャニオンの全集(85才)と亡くなる年のエクストンの選集(93才)がSACD化された。

まずキャニオンの全集から第4番変ホ長調、通称「ロマンティック」を聴こう。私もこの曲で初めてブルックナーを知った。

まだ後期のような深遠な精神性はないが、スケールは大きく、あたかも雄大な山や森の風景の如くである。その意味で実に「ロマンティック」な交響曲であると言えるだろう。

通常CDとSACDの比較を行ってみた(上:通常盤、サイン入 下:SACD)。

キャニオンやエクストンの録音技術は非常に優れているので、通常盤でこれまで満足してきたが、やはりSACDはコンサートホールで聴くような雰囲気で、朝比奈のコンサートを追体験するようであり、感動もひとしおである。





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