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2008/08/10

オープンリールって何?(2)オープンデッキの重厚なメカの秘密

 オーディオ好きなら、誰でもオープンリールデッキの重厚なメカには痺れると思う。いわばオーディオ好きのシンボルあるいはステイタスとでもいうべきマシンがこのオープンリールデッキである。

 オーディオルームの正面にこのデッキが鎮座しているだけで、その場の空気はグッと引き締まる。
 しかも動作する時のガチャというメカニックな音や大きなリールが回転する様子などには、カメラにはないダイナミックな雰囲気があり、いかにも男心をくすぐるアイテムではある。

 男の隠れ家にふさわしいこの一品、現在では普通に市販されていないのが惜しいが、その分、益々希少価値が高まり、マニア係数や隠れ家係数がアップしている。

 テープも大きく、それこそCDのように任意の場所から再生するというような便利さとはほど遠い面倒な代物だが、その音質や情報量には見るべきものがある。

 そもそもこのデッキが行うのは、リールに巻き取られたテープを、もう一つのリールに巻き取っていくという単純な作業ではあるが、音楽を再生するマシンだけに、よい音質であることはもちろんのこと、テープの走行における正確なスピードが求められる。

 このテープ走行を制御するのが、キャプスタンと
ピンチローラー(写真上:下部2つの丸がピンチローラー、写真下:一番右の棒がキャプスタン)である。

 オープンデッキにおけるテープ走行のスピードは、一見テープリールの回転により制御されているようだが、実は一定の回転数で回る金属の棒とゴムのローラーの間にテープを挟むようにして走行させているのである。

 テープリールはテンションをかけてテープを巻き取る、あるいはテープを送り出しているだけで、回転数が一定で内周にいく程線速度が低下して音質が落ちるレコードとは異なり、オープンデッキでは線速度が一定なので音質の劣化がないが、テープリールの回転数はテープが外周にいく程遅くなる。

 だから回っているデッキをよく見ると、右と左のリールの回転数はテープの残量が半分の時以外は違っているのがわかる。

 このキャプスタンの個数や駆動方式によって、メカにはいろいろな名前がついている。

 クローズドループ・デュアルキャプスタン方式は、1個のサーボモーターで2つのキャプスタンを駆動し、テープを後述のヘッドの両側でしっかり保持、走行させるという方式で、最も安定した走行系と言われている(写真)。

 オープンデッキと言えば国内ではソニー、ティアック、アカイ(写真)が御三家と言われるが、ソニーもティアックも、高級機や、反対方向への走行が可能なリバース機でこのクローズドループ・デュアルキャプスタン方式を採用していた。

 一方、アカイは独自のシングルキャプスタン方式にこだわっていて、私も昔、オープンデッキの購入を考えた時に、高額なソニーは別として、安定走行のティアックか個性的デザインのアカイが随分と迷った記憶がある。
 もちろん両者のヘッドの材質も違っていた。






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