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2008/01/06

真空管アンプには魔物が潜んでいるのか??その魅惑の世界を探る!

 真空管アンプは、一般に電源を直流に変換する整流管、音声信号を増幅する増幅管、出力管、そしてトランスなどから出来ている(カタログ写真)。

 この出力管にはいろいろな種類があるが、それぞれに鳴り方、音色が異なり、同種のものでも発売時期や製造メーカーによって音が違う。
 回路の設計やこの出力管を含む真空管の選択によって真空管アンプには実に様々な音色のものが存在するので、一度この魅力に取り付かれるとあたかも魔物にでも魅入られたかのようにすべてを投げ打ってこの真空管道に打ち込んでいくことになる。

 真空管アンプの設計者としては何人か有名な方がおられるが、佐久間 駿氏もそのお一人である。
 その独特の設計には氏の並外れた感性が反映されていると言われており、著書である「直熱管アンプの世界」(写真)にはすさまじいまでの氏のオーディオの理想郷への思いが展開されている。
 
 この「音楽を聴くためのアンプ」と言われる佐久間式真空管アンプにも様々な出力管が使われているが、一般的に出力管の中でやはり300Bが代表的な存在であることは多くの人が認めるところであろう。

 





 この300B、実物を手にしても圧倒的な存在感がある。
中でもWestern Electric (WE)社製のものはファン垂涎の球(左 写真)だが、大きく膨らんだガラス管の最大直径約6cm、高さは最大15cm近くにもなる大型管で、300Bのプッシュプルアンプともなるとその姿はあたかも巨大な林の極くである。

300Bを使っているのはサウンド・マイスター、和光テクニカル、マックトンなどのアンプである。
さらにもう一つ上げるとすればKT88であろうか。
歪みの少ないビーム4極管で、多くの有名メーカーがこの球を用いている。













                                   (上  コントロールアンプCL-88)


 マッキントシュもそうだが、最近売れ筋のラックスマンの真空管パワーアンプMQ-88(カタログ写真上:コントロールアンプCL-88、左:MQ-88)や、Ex-proの同じく真空管パワーアンプ375α(カタログ写真下)にこの球が使われている。

 (左 MQ-88)
 (下 375α)

 











 さて、今、A4サイズの真空管オーディオシステムというキャッチコピーで売り出し中なのが、ラックスマンのNeoClassicoである。
 このNeoClassico、2007年度のグッドデザイン賞を受賞したそうなのだが、その中核をなすのが、真空管プリメインアンプSQ-N100である(下 写真)。価格は189,000円。
コンパクトなボディにトーンコントロール、リモコン、ヘッドホン端子と到れり尽くせりである。ぜひ隠れ家に一台置きたいと思わせるアンプである。
 
 レコード芸術誌の1月号に若手ヴァイオリニスト宮本笑里さんがこのアンプを試聴した記事が掲載されている。
 同じラックスマンのトランジスタのプリメインアンプL-505uとの比較試聴も行われているが、演奏者の側からの感想がなかなかおもしろい。
 「アンプが楽器みたい」という言葉がいみじくもオーディオの本質を突いている。

 なお、そのすぐ次頁には以前このブログで特集した「バーンスタインのマーラーSACD盤」の特集があり、当ブログと同様のコメントが掲載されています。





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