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2007/12/23

年末は第9!オーディオ的な第9 の聴きどころを徹底ガイドします

 さてオーディオ的な第9の聴きどころを御紹介するのが今回の目的であった。

 一般に楽譜は作曲家が書いたものなので絶対的と思われがちだが、実はそうではなくて多くの版が存在する。
 ブルックナーなどはその際たるものだが、この第9でも事情は同じである。
 ただ多くの版といっても、作曲家が自分で書き直したものから、自筆譜の解釈の違いによるものまで内容は様々である。

 第9の場合はおそらく後者に属すると考えられるが、それでも主な出版譜だけで12以上を数える。
 最近話題になっているのは1996年に出版されたジョナサン・デル・マー校訂によるベーレンライター版である(右 写真)。

最近の指揮者の多くが自筆楽譜の綿密な校訂に基づくこの版を用いているが、例えば新世代の旗手サイモン・ラトルがウィーン・フィルと録音した2002年の演奏(左 写真)では、従来版からの変更点をほとんど取り入れている。





 第1楽章81小節のシ(フラット)からレへの変更、あるいは終楽章330小節vor Gottのところでティンパニが不自然なpへのディミヌエンドをしないこと、これらはみなラトル盤で採用されているのでぜひお手持ちのオーディオで聴き比べていただきたい。

 他にも指揮者が演奏効果をねらってか謎の変更を行っている個所がいくつか知られている。
                                                               例えばカラヤンの1979来日公演(左上 写真)における第1楽章クライマックスでのティンパニの追加(私はこの演奏を生で聴いた)。
ドホナーニ盤(左中 写真)第2楽章でのフルートのオクターヴ上げ。
アバド ベルリン・フィル盤(下 写真)第4楽章コーダでのティンパニの音抜けやピッコロのオクターヴ上げなど。

 中にはCD作製時の編集ミスと思われるようなものまである。
 
 解像度の高いオーディオの利点は、こうした演奏の細かい違いを容易に発見?できることであろう。
 型にはまったように見えて実はクラシックの演奏は多種多様、よいオーディオを持つことで音楽を聴く楽しみは何倍にも広がるのである。











  さて、私のお薦めの第9はウィーン・フィルの音がフレッシュなバーンスタイン盤である。1980年発売のアナログ録音の全集に収録された演奏だが、この愛聴盤に最近SACDが出現した!
 まるで1979年にライヴ録音されたウィーン国立歌劇場でこの演奏を目の前で聴いているような錯覚に陥るほどすばらしい音と演奏である。
こんな感動がウィーンでなくて自宅で味わえるなんて!だからオーディオは素晴しいし、録音というものが存在する意義がある。

追記:ヤマハからピュアオーディオが復活!なつかしい2000番のプリメインアンプとSACDプレーヤーに注文殺到(タイトル写真:カタログ)!近日中にレポートします。





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