バラのお尻が好きだ?
秋晴れを待っていたかのように金木犀が香りだしている。あの香りを漂わせているのは、テルペンという揮発成分と、芳香族といわれているアミノ酸の化合物の働きによるものだそうだ。それらの物質は、花びらやオシベなどから分泌されるが、花びらの外側か内側か、あるいは片側か両面かというと、花によって違いがあるという。
涼しくなったとたん、どうも黒星病らしい黄変と落葉がちらほら見えていたのだが、週末の雨とかで薬剤散布を先延ばしにしていたら、ついに本格化してしまった。あわててサプロールを撒いておいたが、つるバラを中心にかなり広がってしまった。バレリーナは毎年のことで、あっという間に葉の大半を落としてしまう。しかし、その結果、枯れたり、次の花が咲かなかったりするかというと、そうでもないので、あまり必死になって防除する気になれない。一方、ハイブリッド・ティーたちは、ようやく蕾をつけて、これからしばらくの間が勝負どころなので、ここで罹ってしまうとつらい。虫も、まだ冬眠には早く、やっと出た秋花の蕾にさっそく穴を開けたやつがいた。殺虫剤も忘れないように。
そんなことで、葉をかき分けていたら、ローズ・ヒップを見つけた。バラの実に限って、なぜかフルーツとかベリーとかいわずに、ヒップということばを使う。「hip」といったらお尻のことなので、まさか違う単語だろうと思っていたら、同じつづりになっていた。(バレリーナということばのあとで、ヒップということばが続くと、なんだか卑猥な感じになるが、自意識過剰か?)
バレリーナで見つけたあと、花柄を取りそこなったアンクル・ウォルターの高いところでも、実がついていた。キフツゲートの赤い実も冬に鳥の食料になるということで有名だ。ローズ・ヒップは、ビタミンCが豊富ということで、ハーブティーの材料になっている。そういわれてみると、たしか以前にどこかで、赤い色のお茶を飲まされた。それがやたらと酸っぱい。何が悲しくてこんなものを飲むのかと思った記憶がある。バラが好きだからといって、酸っぱいお茶でも何でも好きになる必要はないだろう。
どうやって作るのかと思ったが、とりあえず乾燥させて砕いたものが売られているようだ。自分の家の庭のバラの実を乾燥させて飲んでいいかどうかは不明。植物は、同じ種類でも毒のあるものが含まれていたりするので、勝手に挑戦しない方がいい。ローズヒップ・ティーの原料は、一応、ロサ・カニーナ(ドッグ・ローズ)というバラから採ることになっている。ヨーロッパではありふれたバラということになっているが、ピンクか白の一重のバラだ。たしか、犬の薬になるからドッグ・ローズと呼ばれたと思ったのだけれど、参照箇所が出てこなかったので自信がない。





