シャクトリムシと『パフ』の関係
9月になった。ずっとバラの生長を追いかけて、特に、病虫害による葉の損失を警戒してきたが、なんとかここまでたどり着いたというか、逃げ込めたという感慨がある。まだまだ黒星病や、ウドンコ病は発生するし、虫だって元気だ。でも、ここまで来れば、ここからは別な話となる。未来志向で、秋の花を考えよう。
雨が降ったりで、ここ数週間は、木酢液の散布も行なっていなかった。水やりも朝晩必要というほどでもなかったので、庭に出るのも久しぶりだ。できれば先週くらいから、剪定をするつもりだったが、それも流れていたので、庭のバラは適当に咲きだしている。ただ、今回の写真にあげている通り、蕾が充実しないうちに開花してしまうので、この季節のバラは、花弁も小ぶりで夏の顔をしている。さらに、蕾が上がってくるので、それも風情のひとつと割り切るのならば、このままでいるのも悪くはない。かえって、それが自然だという考え方もあり、何が何でもここで剪定に入らなけ
ればならないということもない。欲張りなウチの奥さんは、切るな、切るなという。その結果、イングリッシュ・ローズが、ポンポン咲きのミニバラのようになってしまう。なんといっても、東京は亜熱帯といってもおかしくない気候になっている。イングリッシュ・ローズも、本来のイギリスの気候であるならば、こんなに徒長気味に枝を伸ばすことはないのだろう。教科書にあるようなきれいなブッシュの形には、とてもまとまらない。
そこで、剪定
だが、やはりどこからきるかで悩むところだ。ベテランとの違いは、ここで切れば、次にいい枝が出て、いい花が咲くだろうということを想像できる点だ。テキストを見てもどうもわかりにくい。そこで一番簡単ないいかたをすると、元気なところで切るということになる。茎が適当に太くて、元気な5枚葉がついていれば、葉の枝の付け根から次の枝が伸びるので、その少し上になる。とにかく、元気、元気と考えながら見ていれば、ここかなというところが見つかる。黒星病で、葉が全部落ちてしまった場合は、先端を少しつめて様子を見る。葉がなくなっても、それだけで枯れてしまうほどバラは弱くない。どこかから芽を出してくるので、そうしたら、芽から上の部分を選定すればいい。葉が少しでも残っているのなら、その一番上の葉のところで切っておく。全体に元気がないとかで、どうしていいのかわからない状態
であるならば、あえて何もしない。すでに書いたかもしれないが、このなにもしないという選択は、しばしば最良の選択であったりする。繰り返しになるが、剪定は、特にハイブリッド・ティーで、もしかしたらコンテストに出せるような花が咲くのではないかという期待のもとに行なうのであって、そのような目的がないのなら、どの株のどの枝にも無理無理にやるというものではない。庭の景色の中で楽しみたいというのなら、樹形を整える程度の、それなりの剪定でいい。





