バラクラ・イングリッシュ・ガーデン訪問記
梅雨の合間をかいくぐって、蓼科にあるバラクラ・イングリッシュ・ガーデンに行ってきた。会う人ごとに「今日は、いい天気でよかったですね」といわれる好天で、花の咲く庭めぐりを十分に堪能してきた。東京では終わってしまったバラのシーズンも、蓼科では今から始まり、これから2週間が見ごろとなるようだ。
新宿から特急で2時間15分。そこから車で、20分ぐらいで着いてしまった。各地からのバスツアーもあるらしい。バラクラ・イングリッシュ・ガーデンは、ガーデン・デザイナーのケイ山田氏が1990年に設立した本格的なイングリッシュ・ガーデンで、何冊か本も出ているのだが、やはり行って実際に見ると、学ぶものも大きかった。イングリッシュ・ガーデンの明確な定義は知らないが、いろいろな木、草花を
配して、できるだけ自然に近い形を庭に再現しているのがそれらしい。だから、人工的な刈り込みは行われておらず、そのために植物の選択と配置が技術の中心となっている。何よりも、その技術のベースとなるのが、緑の取り合わせの妙だ。花はその時期で移り変わってしまう。だから、庭の色を最大限に引き出しているのは、バックの緑なのだ。
ここでもフォスタ(ギボウシ)が活躍していた。自分でもできる応用として、フォスタの配置から庭をデザインしていくと、格好よくまとまると思った。フォスタは寄せ植えにも利用できる。ポイントは、何株かをまとめて植えること。ウチの庭がみすぼらしいのは、やはり、株の数が足りなかったせいだ。うらやましかったのは、アルケミラ・モリスが
みごとに密生していて、黄色の花を咲かせていたこと。葉の緑色もとても優しくて周りに調和する。この花は、レディース・マンテルといわれて、英国の庭では、どこにでも生えているものだ。ところが、東京の夏の湿気には弱く、植えてもいつの間にか消えてしまう。さっそくウチの奥さんが、ガーデナーのおじさんを捕まえて訊いたところ、葉を思い切って整理することで乗り越えられるとか。もうひと
つ、興味を持っていたのは、イングリッシュ・ガーデンでのバラの扱い方だ。庭園の中で、どのようにバラをあしらっているのかを見ようと思っていた。結論からいうと、バラも他の植物のように、庭の空間を立体的にカバーするように使われていた。したがって、つるバラが多い。もともと、このバラクラ・イングリッシュ・ガーデンは、オールド・ローズが中心となっているのだが、立ち木性のバラは、やはり点景にしかならず、どうしても浮いて見える。やはり、シュラブ(茂み)くらいにならないと庭の要素としては難しいようだ。そこで、壁や、アーチ、ガゼボ、パーゴラといった建物に、つるバラが盛大に使われていた。白いランブリング・レクターがみごとに咲いていた。








