フォトジェニックなバラがある
忙しい。次から次に咲いている。先週は、毎日、庭で何か新しい種類のバラが開花していたような気がする。そこに週末の雨がからんだりするので、とにかく見てやらなければならない。咲かせた者の義務として、そのバラのいちばん美しい姿を見逃してはいけないと思っている。
連日寝不足である。でも、よく考えてみると、ガーデニングとして、バラの世話が増えたわけではない。忙しいのは、連日蚊に食われながらも、朝晩水をやらなければならない夏の方で、まだしばらく間がある。では、何が忙しいのかというと、撮影である。それがこの時期にしかできない作業なのだ。
バラが一番美しい表情を見せるのは、朝だ。さらに、バラを撮影するための一番いい光の条件が、朝にある。日が高く上がって直射日光が当たるようになると、コントラストが強くつきすぎてしまう。さらに、朝の光は赤みがかっているので、できれば、うす曇りの日の方がうまく光が拡散され、いい顔のバラが撮れる。わが家では、建物の位置の関係で、朝の7時ごろまで、庭が明るい日陰状態となる。そこで、朝5時半に起きて、カメラを持って、花から花へのミツバチ状態になる。バラの香りも、この頃が一番強いように思う。今朝は、本当にハナアブさん一家とご一緒だった。ファインダーを通してみると、バラが一輪、一輪個性的で、しかもいろいろな表情を見せることがわかる。そして、それを写真に収めようとすると、バラの種類によって、ベストアングルがあることに気がついた。
つるバラは、当たり前の話だが、横向きか下向きに撮らないと、つるバラに見えない。わが家の「アンクル・ウォルター」は気前のいいおじさんで、すでに100本近いバラの花を提供してくれたが、垂直に立った上のほうの花を撮ると、つるバラではなく、ただのハイブリッド・ティーになってしまう。だから、横向き、うつむき加減で咲くバラは、その性格をそのまま写してやる必要がある。
イングリッシュ・ローズ、オールド・ローズの顔は、できるだけ正面に近いところで撮る。ロゼット咲きの花弁をきれいに撮るためには、細かい花弁の一枚一枚にできるだけピントを合わせたい。ところが、花に近寄っての接写では、数ミリの距離でもピントが合わなくなってしまう。それには、できるだけ絞り、被写界深度、つまりピントの合っている幅を広げようとするのだが、被写体の明るさの点で絞るにも限界がある。








