いよいよ開花で、その前にグラウンド・カバーの話
咲いた。つるバラの「カクテル」が一番だった。続いて中国バラの「オールド・ブラッシュ」がピンクの花を咲かせた。さらに、あちこちで蕾がふくらんでいる。一年でもっとも興奮する季節だ。これまでやってきたことが、ここでひとつの結果を表す。そして、次の段階へと続いていく。
「カクテル」は、ざっと数えても100個以上の蕾をつけている。ポールを使って一方向に誘引したので、ちょうど目の高さに赤に黄色の混じった40センチほどの帯が広がるはずだ。それにしても、例年になく蕾の数が多い。昨年の冬に、残っていた古い枝を徹底的に切り取って、若い枝がうまく広がるように誘引したのが良かったのだろう。「今までたいして尊敬していなかったけど、これで見直したわ」とウチの奥さんに褒められた。素直に喜んでいいのか?「カクテル」は微香とされているが、これだけ集まるとかなり濃厚な香りがただよう。「オールド・ブラッシュ」は「カクテル」の下で散漫なブッシュになっている
。丈夫で次々に花を咲かせてくれるバラだ。中国名は「月季花」、「長春花」。つまり、月次で季節が廻って開花する花。あるいは、花の咲く春が長い花。ということで、四季咲き多花性が名前に表れている。別名「パーソンズ・ピンク・チャイナ」で、パーソンという人が18世紀末、中国から英国に持ち帰ったとされている。「オールド・ブラッシュ」の他に「マンスリー・ローズ」という名も付いている。こういった中国バラが、近代バラに与えた影響については、またどこかでまとめてみたい。さて、来週からは、またさらにバラが開花するはずなので、今回は庭づくりの視点からグラウンド・カバーの植物について触れてみたい。
あらためていうのもおかしいが、バラは木の花である。その点で、チューリップやヒヤシンス、スイートピーとは異なる。何がいいたいのかというと、地面から花や葉までの距離が遠いのだ。だからバラだけを花壇に植えていると、どうしても地表付近に空間ができてしまう。庭のデザインも考えるとなると、何とかしなければならない課題である。そこで、さらにバラの周りの空間をデザインするための植物を考える必要がある。









