趣味

Column Title : 

2008/04/13

バラの香りを集める

バラバラと騒いでいるおかげで、友人たちの中にもバラを育ててくれる人が増えた。はたして本当にバラの魅力を伝えきれたのかという不安が残るが、4月の末ぐらいからは、花の咲いた開花株や、新苗も買うことができる。この際、バラ好きの仲間に加わりたければ、ぜひどうぞ。

いよいよ開花の時期を目前にして、ここからがもうひと勝負。といっても、やることがこれまでとそう変わるわけではない。水と、木酢液と、薬剤と、鉢植えには液肥を与える。これを確実にやっていくだけだ。重要なのは日々の観察。少しでも早く虫や病気の発生に気づくこと。もしあったら、小規模のうちに止めてしまうこと。でも、これがけっこう大変で、ずっとやっていると花が咲いたのが嬉しいのか、虫や病気を押さえ込んだのが嬉しいのかわからなくなる。

開花とともに漂う芳香は、バラにとっても重要な意味がある。もちろん、バラとしては種の保存を目指しているのだが、できるなら自分以外の花の花粉を受粉したいという意図があり、その結果、虫を利用することになる。だから、バラにとっては受粉ができるのなら、花を犠牲にしても惜しくないし、相手はゾウムシでもコガネムシでもいい訳で、それを必死で阻止しようとしているのは、バラの恋路を邪魔していることになる。

虫が誘われるくらいだから、バラの香りが魅力的なのは当然のことだろう。さらに、受粉にかけるワンチャンスをモノにするために、香りが強く出ている期間は限られている。同種が同じ時期に香るようにできているのだ。蕾の間は、無理やり開いてみてもまったく匂いがしない。これは香りの成分が抑えられているためで、開花とともに発散させる物質が分泌して、香りが放たれるのだそうだ。(つぼみたちの生涯 田中 修 中公新書)

香りにこだわり続けたおかげで、いろいろな香りのバラが集まってきた。

イングリッシュ・ローズのところでも触れたが、このバラには、特に香りを楽しめるものが多い。わが家の庭では、「エヴリン」、「シャリファ・アスマ」、「ガートルード・ジェキル」、「ジュード・ジ・オブスキュア」、「ジュビリー・プレゼンテーション」が、中でも香りの強いものとされている。イングリッシュ・ローズは、茎を長くまっすぐに伸ばすが難しいのと、トゲが大きくて、流通の過程で花を傷つけてしまうらしく、普通の花屋さんでは売っていないし、あってもそんな訳で非常に高い。だから、自分で育てないと、なかなかこの楽しみには接することができない。





この記事のトラックバックURL:

特集

何も足さない究極の「原音」に触れる 「知名御多出横」
会員登録プレゼント

新着こだわりコラム

野外はドコデモ隠れ家だ

2008/12/04 野外はドコデ… 箱根の峠を…

ほろ酔い蕎麦屋めぐり

2008/12/04 ほろ酔い蕎麦… 市原の蕎麦…

文房具に寄す

2008/12/04 文房具に寄す 手帳選びの…

それいけ!ちょうどいい隊

2008/12/04 それいけ!ち… 寄席はお江…

担当ディレクターの「裏・建もの探訪」

2008/12/03 担当ディレク… 1000回…