趣味

2008/06/15

星空への招待(8)夏の星座—七夕、夏の大三角、そして木星

今日、近くの書店に行ったのですが、そこで天文ガイドの7月号を見て驚きました。前回、「天体観測をしよう」で御紹介したのと同じような、国際宇宙ステーション(ISS)を地上からの観測するという特集記事があったのです!しかもその表紙には、私がテレビで見たような、地上の望遠鏡から見たISSの写真が載っていました(写真下)。

 さて、今回は夏の星座の話題です。

 春の星座をご紹介してから早いものでもう2ヶ月近くがたちました。
 春に、頭上高くしし座の一等星レグルスと並んで輝いていた土星は、火星と共に西の空に移動し、代わって東の空からは、天頂に向かって夏の大三角、そして南の空には巨大惑星の木星が上がってきます(写真下)。



 木星は7月9日に衝となるので観測の好機です。

 衝というのは、ある天体が地球から見て太陽と正反対の方向に見えることで、この場合、真夜中に正中し、しかも地球に最も近付いて光度も最大となるため、観測に大変都合がよくなります。
 今回の衝における木星の光度はマイナス2.7等です。

 ちなみに月の衝は満月の時で、また地球より内側の惑星に衝はありません。

 衝と漢字で書くと、よく意味がわかりませんが、英語でoppositionと言えば何となくイメージがわきますね。なお、天体が太陽と同じ方向に見える時は合(conjunction)と言います。

 実は6月21日には冥王星も衝となります。
 この日は偶然、夏至の日でもあります。
 冥王星が見える場所は木星と同じいて座ですが、残念ながら等級が13.9等なので肉眼や小望遠鏡で見ることはできません。

 この冥王星、今では惑星からはずされて準惑星に格下げされたことは以前お話した通りですが、今でも太陽系外縁天体の中でも代表的なものとして位置付けられています。

 では夏の大三角と少し早いですが七夕の話題に移りましょう。

 夏の大三角とは、天の川をはさんでこと座のベガ、わし座のアルタイル、そして天の川をゆうゆうと飛ぶはくちょう座のデネブという3つの一等星を結んだ三角形のことです(写真左)。


 このベガとデネブを底辺とする二等辺三角形の頂点にあるアルタイルをつまんで反対側にもっていくと、同じ底辺を共有する反対側の三角形の頂点にはちょうど北極星がくることがわかります(写真下)。

 これは夏に北の方向を探すにはとてもよい方法ですので星空を見ながら一度試してみて下さい。

 デネブを尾とするはくちょう座のくちばしには3等星のアルビレオ(くちばし)がありますが、これは美しい二重星であることが小さい望遠鏡でも確認できます。

 このはくちょうの十字架や夏の大三角は、天の川の流れとともに夏の星空を代表するとても雄大で印象的な眺めです(写真左)。
 これらを見ていると、昔、星がきれいな田舎で夏休みを過ごしたことなどを思い出しますが、皆さんはいかがでしょう。





この記事のトラックバックURL: