趣味

2008/05/25

天体観測をしよう(3) 双眼鏡を用いた天体観測(その壱)

 もう一つ、この双眼鏡の対物レンズ口径を倍率で割った数を射出瞳径と言います。
射出瞳径は、双眼鏡から目を離した時に接眼レンズに映る円のこと(写真)で、この円の大きさは双眼鏡の明るさの指標となります。

 我々の瞳径は昼間で約2mm、夜で7mm程度なので、天体観測用に用いる双眼鏡では射出瞳径が7mm程度のものが都合がいいことになります。

 従って、観劇、野外、スポーツ用などであれば8x25、8x30といった射出瞳径が3-4mm程度のものでよいですが、天体観測を双眼鏡で行うとなると、射出瞳径が約7mmの7x50のタイプが、上記の集光力の点や視野も含めて最も好ましいということになります。

 ですから、よく宣伝している、ただ倍率が大きいだけの双眼鏡は、暗い上に視野も狭くまた手ぶればかりして、天体観測にはあまりメリットはありません。

 このような7x50双眼鏡(写真)は、一般用に較べてかなり大型でやや重量もあります。
 またやや専門的な用途になるので、購入しようと思う場合も小さいメガネコーナー程度の店には置いていないことがありますので、やはり光学専門店や望遠鏡の品揃えがかなりあるような店に行かれることをお薦めします。
 
 私の近くでは、ビックカメラのカメラ売り場にニコンの7x50双眼鏡が3種類揃えてありました。

 ちなみにこの7x50やもう一つ大きい10x70などは、遠方や飛行機を見るために軍事用にも用いられています。
 日本では昔、主に海軍では日本光学(ニコン)製、陸軍では東京光学(トプコン)製のこのようなタイプの双眼鏡が用いられていて、映画でも空母などの艦上シーンで大きな双眼鏡を持った将兵や大将が出てきますが、私は思わず双眼鏡の方を見てしまいます。

 日本光学の双眼鏡の歴史はカメラよりも古く、1917年に日本光学工業株式会社(写真:同社のロゴ)が誕生してから実に90年に近い歴史を持っています(詳しくは英語のHPがありますので御覧いただきたいと思います)。


 また、当時世界最大の46インチ砲を有した戦艦大和(写真)には、狙いを定めるための距離測定装置があり、この15mもあった測距儀を開発したのも日本光学でした。私は今でも同社の大型双眼鏡には、何かしら歴史や風格といったものを感じるのですが、同感下さる方もおられると思います。






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