日本の天文台訪問記(3) 兵庫県立西はりま天文台公園
いよいよ山頂へ上ってきれいな天文台公園を眺めることにしましょう。

茶色の天文台北館には60cmカセグレン反射望遠鏡があります。
そして北館のドームに2mなゆた望遠鏡があります(写真)。
また周辺には家族用とグループ用の宿泊ロッジ、バーベキューサイト、食堂ホール、喫茶カノ
ープ
ス、アスレチック、野外炊事施設があります。
さらに天文台の回りにはサテライトドームやファミリードームといった小さいドームがあり、一般の利用者が観測したり写真撮影を行うことができます(写真)。
この天文台で驚くのは、すべての施設が広く一般に公開され、また利用できるようになっていることです。
なゆた望遠鏡は常時公開されていて、一般観望会は土日、宿泊者の観望会は毎日、夜に行われています。
またサイトプログラム観測体験といって、このなゆた望遠鏡を操作したり観測データを見て研究者と語る、あるいは観測の協力者になるといった体験学習も企画されています。
さらに天文台キャラバンという出前天文台活動や「星のソムリエ」という星空案内人資格認定講座などのユニークなイベントもあって、実に楽しくためになる天文台なので、ぜひ一度訪問して下さい。
お待ちかねのなゆた望遠鏡を詳しく御紹介しましょう。
なゆたとは古代インドのサンスクリット語で極めて大きい数のこと、日本の数詞では那由他は10の60乗を表すそうで、この望遠鏡の大きなイメージを表現する愛称として用いられています。
この望遠鏡は2004年11月に公開されましたが、建設の経緯等については天文台や製造元の三菱電機のHPに詳しいのでそちらを参考にご覧下さい。
高さ7m、幅8mのこの望遠鏡を間近に見て一番感じることは、2mの大口径(正確には反射鏡の直径が205cm)の割に、構造がシンプルだということです(写真)。
岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡は星を追尾するためにいわゆる赤道儀式の構造をとっているので、望遠鏡と釣り合う重りが必要で、全体の構造も大掛りになっていますが、なゆた望遠鏡は上下、左右に望遠鏡を動かすだけのいわゆる経緯台式の比較的簡単な構造で出来ていて、その分、統合制御システムというコンピューターで望遠鏡を正確に星の方向へ動かすことができるようになっています。
また大きくても大変精密に出来ているのが近年の望遠鏡の特徴で、例えば直径約2mの主鏡(反射鏡)(写真:野外に展示されている主鏡セルのダミー)の表面の形は数千万分の一ミリの精度で磨かれていて、これは、この鏡の直径を20kmに引き延ばしても表面の形のズレは1mm程度にしかならないという、驚くべき精度です。
この望遠鏡には2つのナスミス焦点と1つのカセグレン焦点の合計3つの観測口があり、肉眼はもちろん、可視冷却CCDカメラや3波長同時観測近赤外線カメラ、ハイビジョン撮影装置など5つの装置での観測が可能です(写真:カセグレン焦点)。
可視冷却CCDカメラでは140億光年という宇宙の地平線が撮影できると言われています。
友の会の例会では、この望遠鏡で見える惑星を手持ちのカメラ等で撮影できたりするそうなのですが、このような公開望遠鏡として2m望遠鏡を維持、整備することには職員に方々の大変なご苦労があることと想像し、感謝すると供に、この素晴らしい望遠鏡に接した体験からきっと未来の天文学者が生まれてくると確信もしました。
ぜひ次回訪れる時はここに宿泊して、美しい星空の写真を皆さんにお届けできればと思います。

茶色の天文台北館には60cmカセグレン反射望遠鏡があります。
そして北館のドームに2mなゆた望遠鏡があります(写真)。
また周辺には家族用とグループ用の宿泊ロッジ、バーベキューサイト、食堂ホール、喫茶カノ
ープ
ス、アスレチック、野外炊事施設があります。さらに天文台の回りにはサテライトドームやファミリードームといった小さいドームがあり、一般の利用者が観測したり写真撮影を行うことができます(写真)。
この天文台で驚くのは、すべての施設が広く一般に公開され、また利用できるようになっていることです。
なゆた望遠鏡は常時公開されていて、一般観望会は土日、宿泊者の観望会は毎日、夜に行われています。
またサイトプログラム観測体験といって、このなゆた望遠鏡を操作したり観測データを見て研究者と語る、あるいは観測の協力者になるといった体験学習も企画されています。
さらに天文台キャラバンという出前天文台活動や「星のソムリエ」という星空案内人資格認定講座などのユニークなイベントもあって、実に楽しくためになる天文台なので、ぜひ一度訪問して下さい。
お待ちかねのなゆた望遠鏡を詳しく御紹介しましょう。
なゆたとは古代インドのサンスクリット語で極めて大きい数のこと、日本の数詞では那由他は10の60乗を表すそうで、この望遠鏡の大きなイメージを表現する愛称として用いられています。
この望遠鏡は2004年11月に公開されましたが、建設の経緯等については天文台や製造元の三菱電機のHPに詳しいのでそちらを参考にご覧下さい。
高さ7m、幅8mのこの望遠鏡を間近に見て一番感じることは、2mの大口径(正確には反射鏡の直径が205cm)の割に、構造がシンプルだということです(写真)。岡山天体物理観測所の188cm望遠鏡は星を追尾するためにいわゆる赤道儀式の構造をとっているので、望遠鏡と釣り合う重りが必要で、全体の構造も大掛りになっていますが、なゆた望遠鏡は上下、左右に望遠鏡を動かすだけのいわゆる経緯台式の比較的簡単な構造で出来ていて、その分、統合制御システムというコンピューターで望遠鏡を正確に星の方向へ動かすことができるようになっています。
また大きくても大変精密に出来ているのが近年の望遠鏡の特徴で、例えば直径約2mの主鏡(反射鏡)(写真:野外に展示されている主鏡セルのダミー)の表面の形は数千万分の一ミリの精度で磨かれていて、これは、この鏡の直径を20kmに引き延ばしても表面の形のズレは1mm程度にしかならないという、驚くべき精度です。この望遠鏡には2つのナスミス焦点と1つのカセグレン焦点の合計3つの観測口があり、肉眼はもちろん、可視冷却CCDカメラや3波長同時観測近赤外線カメラ、ハイビジョン撮影装置など5つの装置での観測が可能です(写真:カセグレン焦点)。
可視冷却CCDカメラでは140億光年という宇宙の地平線が撮影できると言われています。友の会の例会では、この望遠鏡で見える惑星を手持ちのカメラ等で撮影できたりするそうなのですが、このような公開望遠鏡として2m望遠鏡を維持、整備することには職員に方々の大変なご苦労があることと想像し、感謝すると供に、この素晴らしい望遠鏡に接した体験からきっと未来の天文学者が生まれてくると確信もしました。
ぜひ次回訪れる時はここに宿泊して、美しい星空の写真を皆さんにお届けできればと思います。









