星空への招待(7)土星の衛星の環発見と地球型惑星の探査
さて前回土星とその衛星について書きましたが、実は最近この土星の衛星について一つおもしろい報告があるので御紹介したいと思います。
それは前回紹介した土星のE環の外側にあるレアという衛星についてです。
レアは直径が約1500キロ、軌道半径約53万キロ、公転周期が約4.5日の衛星で、一番大きい衛星タイタンの次に大きい衛星で(タイタンの約三分の一)、月の約半分の大きさ、軌道半径はタイタンの約半分、月の約1.5倍、という衛星です(写真)。サイエンスという学術雑誌の今年の3月7日号に、土星探査機カッシーニのデータから、このレアという衛星を取り巻く塵などの粒子からなる円盤やリングが存在することが予想され得るという報告が掲載されています。

このリングは、これまで土星、木星(写真左)、天王星(写真右)、海王星などの惑星では知られていますが、衛星で見つかったのは初めての例で、とても注目されています(写真下:リングは想像図)。

粒子の大きさは大きくて数十センチ程度で、レアから半径六千キロの広さまで分布しているそうです。そしてレアを囲むこの粒子が特に集まっている赤道面に円盤やリングがあるそうですが、もちろんこのリングは直接見えるようなはっきりしたものではありません。
通常リングが発見される時は、背後の星の光がリングにより遮断される等の証拠がありますが、レアの円盤やリングにはこれ程の密度はないので、2005年のカッシーニの観測の際に粒子を検出したことや、その観測データでレアを取り巻く電子が非常に少ないことなどが、レアを取り囲む塵の存在を示唆していると考えられていて、特にレアの両端で電子の消失している箇所があることがリングの存在(3本?)を示していると言われています。
おそらくレアに彗星や小惑星などの小天体が衝突し、塵が舞い上がってこのような円盤やリングが出来たのだろうと考えられますが、いずれにしても立派な環を持つ土星の周りを薄い環をもった衛星レアが周回している様子を想像すると、なかなかに幻想的な風景のように思えてきますが皆さんはいかがでしょうか。








