祝!日本天文学会創立100周年
このところ、月周回衛星「かぐや」の成功、国際宇宙ステーションにおける「きぼう」実験棟の建設開始、新惑星や新銀河などの発見と大変明るいニュースの多い日本の宇宙天文分野ですが、今年はもう一つお目出たい出来事があります。
それは日本天文学会が創立100周年を迎えることです。100年前といえば1908年(明治41年)、日露戦争の4年後、第一次大戦の6年前という時代です。このような時期に任意団体とはいえ、日本の天文学をリードする団体が結成されたことはすごいことです。
この学会の月刊誌「天文月報」はホームページからpdfでダウンロードできますが、1908年4月に刊行されたその記念すべき第1号には、当時の会長の寺尾壽博士が発刊の辞を寄せています。
ここでは、天文学の意義について、当時あった(今もあると思われますが)、実用的でなく数字の羅列であるというような批判に対して、精神の要求を満たす最も人間的な行為であると反論しています。
1935年(昭和10年)には正式に社団法人 日本天文学会として文部省から認められたこの学会ですが、本年は創立100周年を記念する様々な行事が行われました。まず我が国の天文学の百年にわたる発展史とその業績を様々な分野ごとにまとめた日本天文学会創立百周年記念本「日本の天文学の100年」が刊行されました(写真)。
また以前御紹介した記念切手の発行、100周年記念講演会や祝賀会の開催、さらに全17巻から成る「シリーズ 現代の天文学」の刊行が昨年から開始されました(写真は第1巻)。
現在では正会員、准会員等含めて約3000名の会員を擁するこの学会では、毎年春と秋に学会(年会)を開催し、年に1000題以上の発表が行われています。今年は3月24日から27日まで東京代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターにて2008年春季年会が開催されました。私も100周年を迎えたこの学会の今を知るために早速参加してみました(写真は要旨集)。
3月下旬の東京は大変暖かくて、オリンピックセンターの桜も満開です(写真)。センター棟では特別口演や口頭発表が行われ、国際交流棟ではポスター発表が行われました。
学会の受付です(写真)。手作り感がいいですね。
これは口頭発表の様子です(写真)。司会をする座長が発表者に対して質問しています。聴衆には比較的若い研究者が多いので驚きました。





