趣味

2008/03/30

日本の宇宙開発を考える – 国際宇宙ステーションときぼう実験棟 -

 最近、日本の宇宙開発が目覚ましい進展を遂げています!
X線天文衛星「すざく」、小惑星イトカワを探査した探査機「はやぶさ」、月探査機「かぐや」、そして今回スペースシャトル“エンデバー”に搭載された宇宙実験棟など(写真:日本天文学会創立100周年切手、日本の探査機や天文台がデザインされている。右は初日の日付入記念印)。
また2月にはインターネット通信実験衛星「きずな」がH2Aロケットによって打ち上げられました。

 















一時期、H2ロケット打ち上げの相次ぐ失敗で窮地に立たされたかに見えた日本の宇宙開発ですが、それまで宇宙開発事業団(NASDA)、宇宙科学研究所(ISAS)、航空宇宙技術研究所(NAL)に分かれて縦割り行政と同じように行われてきた事業が、2003年から宇宙航空研究開発機構(JAXA)一本に統合されてからは、宇宙開発は効率化されて再び活性化されたような印象を受けます。

 前回も書きましたが、そもそも宇宙開発とは高度に専門的でまた巨額の費用を要する事業であるので、効率化された組織とこれを理解して支援する行政とがうまく噛み合わなければ進展しないものです。
またそれと同時に、マスコミを含む情報媒介者が、間違った感情論にとらわれない正確な知識に基づく科学的な報道を行うことも必要です。

 これは現代の医療を含む先端科学技術すべてに当てはまることのように思いますが、後述するように今回の日本人の宇宙飛行や宇宙ステーションへの実験棟設置に関する新聞各紙やテレビの報道は、それなりに興味深いものではありました。

 日本の宇宙開発は、戦後、東京大学生産技術研究所において、有名な糸川英夫博士による長さ23cmのペンシルロケットの開発から始まったわけですが、これから1994年の国産ロケットH2の打ち上げ成功に至る道のりは決して平坦なものではありませんでした。
このあたりの詳しい事情は、例えば中野不二男氏の「日本の宇宙開発」(1999年文藝春秋)などに詳しいので御一読をお薦めします。

 一機あたりのコストが約190億円にも達するH2ロケット(写真)の打ち上げをどう考えるかはいろいろ意見があります。日本だけの宇宙開発にこだわる必要があるのかという声がある一方で、月周回探査機「かぐや」(写真:JAXAホームページ http://www.kaguya.jaxa.jp/ja/sitemap/sitemap
_j.htm)によるすばらしい月面の映像や、これまでの月地図を塗り替えると言われるその成果を見ていると、日本が生きていくためには、やはりこうした高い科学技術力が必要なのではないかとも感じられます。


 







小惑星探査機「はやぶさ」の場合も、地球から約3億2000万km(太陽から火星の平均距離2億2790万kmよりも遠い)の場所で、日本のロケットの父である糸川博士の名前が付けられた小惑星イトカワに、わずか20kmの距離まで接近して、その写真撮影や観測を行うという離れ業をやってのけました
(写真:はやぶさが撮影した小惑星イトカワ、JAXAホームページ http://www.jaxa.jp/press/2005/09/20050914_hayabusa_j.html)。






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