天体観測をしよう(1) はじめての天体観測
これまで「星空への招待」と題して、冬から春の星座について5回にわたって御紹介してきましたが、このシリーズは今後もまた続けることにしまして、今回からは新しいシリーズである「天体観測をしよう」をスタートしたいと思います。
この機会に、今後のシリーズについて少し御紹介しておきましょう。
上の2つのシリーズに続く第3のシリーズとして「日本の天文台訪問記」を予定しています。
日本の各地には公設、私設を問わず数多くの天文台あるいは望遠鏡を備えた観測施設がありますが、折に触れてこうした施設を訪問してこの欄でご紹介しようという企画です。
もし読者の皆さんでご所属の観測施設や天文台などの取材を希望される方がおられましたらぜひお知らせ下さい。
第4のシリーズは「宇宙開発の進歩」です。
1957年に旧ソ連が初めて人工衛星スプートニク1号を打ち上げて以来、人類の宇宙開発の歴史がスタートしたわけですが、当初、米ソの2大大国による競争の側面が強かった宇宙開発も、現在ではまた別の意味をもっているように思われます。
最後のシリーズは“宇宙の誕生と進化”です。
最近の天文学の進歩には目を見張るものがありますが、私達の地球や月、そして太陽系を含めた宇宙の誕生や現在に至る歩み、そしてその未来について、さらには私達生命の進化について、次々と新しい考え方が提示されています。
以上のシリーズを今後、織り交ぜながら進めて行きたいと思いますのでご期待下さい。
さて、今回は天体観測についての話題です。
読者の皆さんの中には、もう天体観測のベテランである方もいらっしゃるでしょうし、何となく興味はあるけども寒い夜に外へ出るのはちょっと---という方もおられると思います。
でも何も天体観測は寒い!と決め付けることはありません。このところ比較的暖かな昼間でも天体観測はできるのですから。
昼間の天体観測といえば、専門的な電磁波をとらえるような天文学を除けば、私達が気軽に出来るのは太陽の観測です。
よく近くの天文台とか観測施設へ行くと、昼間は望遠鏡で太陽の様子を見せてくれます。
望遠鏡で太陽を観測する時は目を焼かないよう充分な注意が必要ですが、その前に、望遠鏡を使わない観測の話から始めることにしましょう。
望遠鏡を使わない太陽の観測方法としてよく知られているのはノーモンを使う方法です。
ノーモンとは、板や石などの水平の平面に直角に立てた棒のような簡単な装置のことですが、棒の影の位置や長さ、角度などを調べて太陽を観測することによって、驚くべきことに、正確な南北の方向や観測地点の緯度、春分や秋分の日、さらには太陽年の長さ(春分から春分までの時間)や黄道傾角(太陽が天の赤道から最も離れる角度)までをも知ることができるのです。
一つの例として南北の方向を決める方法についてお話しましょう。
四角の板を糸でつるしたおもりによって水平に設置します(写真)。

次にある一点を中心に間隔が1cmくらいになるように同心円を10個くらい書きます。そしてこの中心の点のところに直角の棒を取り付けます(写真)。

上の2つのシリーズに続く第3のシリーズとして「日本の天文台訪問記」を予定しています。
日本の各地には公設、私設を問わず数多くの天文台あるいは望遠鏡を備えた観測施設がありますが、折に触れてこうした施設を訪問してこの欄でご紹介しようという企画です。
もし読者の皆さんでご所属の観測施設や天文台などの取材を希望される方がおられましたらぜひお知らせ下さい。
第4のシリーズは「宇宙開発の進歩」です。
1957年に旧ソ連が初めて人工衛星スプートニク1号を打ち上げて以来、人類の宇宙開発の歴史がスタートしたわけですが、当初、米ソの2大大国による競争の側面が強かった宇宙開発も、現在ではまた別の意味をもっているように思われます。
最後のシリーズは“宇宙の誕生と進化”です。
最近の天文学の進歩には目を見張るものがありますが、私達の地球や月、そして太陽系を含めた宇宙の誕生や現在に至る歩み、そしてその未来について、さらには私達生命の進化について、次々と新しい考え方が提示されています。
以上のシリーズを今後、織り交ぜながら進めて行きたいと思いますのでご期待下さい。
さて、今回は天体観測についての話題です。
読者の皆さんの中には、もう天体観測のベテランである方もいらっしゃるでしょうし、何となく興味はあるけども寒い夜に外へ出るのはちょっと---という方もおられると思います。
でも何も天体観測は寒い!と決め付けることはありません。このところ比較的暖かな昼間でも天体観測はできるのですから。
昼間の天体観測といえば、専門的な電磁波をとらえるような天文学を除けば、私達が気軽に出来るのは太陽の観測です。
よく近くの天文台とか観測施設へ行くと、昼間は望遠鏡で太陽の様子を見せてくれます。
望遠鏡で太陽を観測する時は目を焼かないよう充分な注意が必要ですが、その前に、望遠鏡を使わない観測の話から始めることにしましょう。
望遠鏡を使わない太陽の観測方法としてよく知られているのはノーモンを使う方法です。
ノーモンとは、板や石などの水平の平面に直角に立てた棒のような簡単な装置のことですが、棒の影の位置や長さ、角度などを調べて太陽を観測することによって、驚くべきことに、正確な南北の方向や観測地点の緯度、春分や秋分の日、さらには太陽年の長さ(春分から春分までの時間)や黄道傾角(太陽が天の赤道から最も離れる角度)までをも知ることができるのです。
一つの例として南北の方向を決める方法についてお話しましょう。
四角の板を糸でつるしたおもりによって水平に設置します(写真)。

次にある一点を中心に間隔が1cmくらいになるように同心円を10個くらい書きます。そしてこの中心の点のところに直角の棒を取り付けます(写真)。






