趣味

2008/02/03

星空への招待(1)冬の星座を観察しよう

私たちにとって身近な宇宙である星空。
古代から人々はこの星空の美しさや不思議に魅せられて星々にいろいろな思いを馳せてきました。

その一つが星々をつないで形作られた星座です。
 星座を形作る星を、われわれが地球から見た時、それらはあまりに遠いため左右の目から見てももはや立体的な映像にはならないので、星への距離に関係なく全部の星があたかも天球にはりついているように見えます。

 しかし、実際は隣り合っているように見える星も数万光年、数億光年あるいはもっと遠く離れている場合もあるので、そのような星々を結んで出来上がっている星座は長い年月の後には形が全く変わってしまうこともあります。
 また一方で、次回詳しく御紹介するプレアデス星団(写真)のように実際に星々が散開星団として集まっている場合もあります。

 さて、これらの星座の形が大体出来上がったのは紀元前3000年頃メソポタミア地方であると考えられています。
 これらが、バビロニア、アッシリアと引き継がれ、紀元前150年頃には、ギリシャで天文学者ヒッパルコスにより、まず天球上で太陽が通過する星座である黄道十二宮(写真 右)が決められました。

現在では、実際に太陽が通過する星座は地球の“歳差運動”のため十二宮とは異なっていますが、今でも「自分は何座の生まれ」という時は、その時期に太陽がどの宮(写真 下)に相当する場所にいるかということで表現しているのです。
 
 ギリシャでは神話に基づいていろいろな星座物語が作られましたが、紀元120年には天文学者プトレマイオスが「アルマゲスト」という本の中で星座を48に整理しました。

 この本は前回御紹介した18世紀のフラムスチード天球図譜とともに二大星座絵巻物と言われています。
 そして1922年に星座を統一しようということになり、星座はこの48星座を含めて全天の88の星座に区分されるようになったのです。

 星座の物語は、書店や図書館にあるような星座の本、あるいはプラネタリウムの解説などで勉強することができますが、星座は日本で作られたものではないので、我々にはなじみのない生物や人物がいろいろ出てきます。
 しかし、中には、星座ではありませんがプレアデス星団のように「すばる」という和名がついているような天体もあります。

 ちなみに「すばる」という名は、星々が集団になっている様子を「統ばる」と呼んだところから来ていると言われており、さらに古くは古事記で玉に糸を通した飾りを「すまる」と呼んだところに起源があるという研究もあります。
 清少納言が「枕草子」で「星はすばる。ひこぼし、明星、---」と賛美しているのは有名な話です。

今回は冬の星座から御紹介したいと思うのですが、その前に、今年2008年の主な天文現象についてまずお話ししたいと思います。





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