趣味

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2008/08/12

干し筍

今週もしつこく九州を絡めさせていただく。
何せ僕にとって今回の九州旅行は予想をはるかに上回ってうまいもんに巡り合い、そして日本の地方を見直すことのできた貴重な経験だったのだ。
宮崎で出会ったとっておきのめっけもん、干しタケノコ。

 その前に…前回のコラムの中で、「川の流れを利用した土を捏ねる大掛かりな器具」などという無機質な書き方をしてしまったが、心休まる小鹿田の表現に「器具」などという単語を用いたことはあまりにも無粋である。「力強い臼」とするべきだった。駄筆をお許しください。

九州を回っている途中、高千穂のあたりだったか道の駅のようなところで休憩しているときのこと。
そういうところによくある地の野菜などを産直で売る露店に遭遇した。僕はこの類いの簡易物産展にめっぽう弱く、特に海が近いところなんかでは、海苔の佃煮やらイカの塩からなんかを見つけてしまうといてもたってもいられなくなる。
どこかへ行っては何かを買ってくるなんてことを繰り返していたものだから、何年か前、台所の棚にあふれる「戦利品」を連日工夫して食べるのにえらい苦労した。それからというものどんな魅力的な物産展を見つけてもチラっと見るだけにしている。

しかし今回、素通りできないシロモノに出会ってしまった。


パッと見は、それがいったい何なのか、強いて言えば食べ物かどうかさえも分からなかった。しかしながら、苦瓜やオクラなんかと一緒に陳列されている。本来ならここで通り過ぎるはずなんだが、どうしても気になる。恐る恐る割烹着を着た売り子のおばちゃんに訪ねてみた。

「筍を干したのよ」
ふむ。確かによく見ると節がある。さらに、どうやって食べるのかと聞いてみた。

「水でもどして、あとは焼いたり煮たり」
はぁ。分かったような分からないような。メンマのようなものかなぁ。
しかし筍を干して味を凝縮させているわけだから、うまく使えば良い酒肴へと化けるに違いない。そして「軽い」し、「腐らない」。これは東京へ持って帰る重要な条件とも言える。





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