このオペラを見よう!第3回 藤原歌劇団『蝶々夫人』
今回のお題は、「蝶々夫人」。日本情緒溢れるプッチーニの傑作で、日本人に1番有名で親しまれているオペラかも知れない。特に蝶々さんのアリア「ある晴れた日に」は、知らない人がいないほど有名な曲。
「蝶々夫人」は、ジャコモ・プッチーニの作品で「トゥーランドット」等と並んで代表作の1つ。
プッチーニに関しては、「トゥーランドット」の回でも既述しているので、ここでは割愛するが、彼が得意としていた薄幸のソプラノが最後に死んでしまう、というストーリーの典型的な作品。
「お江戸日本橋」や「さくらさくら」や「君が代」等、日本の有名な曲の旋律が全編に使われ、プッチーニはそれらを西洋音楽と見事に融合させている。
アメリカの弁護士ロングが書いた短編小説を劇作家のベラスコが戯曲にし、プッチーニはこれをロンドンで観劇、感激してオペラにする決心をした。そして、「ボエーム」「トスカ」の台本を書いたイッリカとジャコーザというプッチーニ・ファミリーを集め台本を練り上げた。
初演は1904年2月17日、ミラノスカラ座だったが大失敗に終った。2幕が長すぎたこと、日本という舞台に違和感がありすぎたことなどが原因に挙げられるが、音楽が斬新で時代の先端を行き過ぎていたことが大きいのだと思う。しかし、この作品に絶対の自信を持っていたプッチーニは、2幕を2つに分け、少しの改訂をした上で、3ヵ月後にミラノと同じロンバルディア州のブレッシャで再演し、大成功を収めた。
1幕蝶々夫人登場のシーン
さてストーリーだが、まず舞台はプッチーニが作曲した当時(明治時代)の長崎。
アメリカ海軍士官ピンカートン(テノール)は、結婚斡旋屋ゴロー(テノール)の手引きで、没落士族の娘、15歳の可憐な少女、蝶々さんと結婚することになった。アメリカ長崎領事のシャープレス(バリトン)は、真剣な蝶々さんのことを思い、遊び半分のピンカートンを諌めるが、彼は聞く耳を持たない。結婚式の途中、親戚のボンゾ(バス)が乗り込んで来て、前日にキリスト教に改宗してしまった蝶々さんを罵倒し、他の親戚達を連れて帰ってしまう。ピンカートンは傷心の蝶々さんを慰めながら、甘美な愛の2重唱となり、静かに初夜を迎える。
それから3年が過ぎ、アメリカに帰ってしまったピンカートンを、侍女のスズキ(メッツォ・ソプラノ) とピンカートンとの間に生まれた男の子と3人で待ちわびる蝶々さん。スズキがもう彼は帰って来ないのでは?と口を滑らせると、蝶々さんはスズキを叱り、彼の帰宅を信じ「ある晴れた日に」を歌う。しかし、ピンカートンはすでにアメリカ人女性ケイト(メッツォ・ソプラノ)と結婚してしまっており、シャープレスはその事実を蝶々さんに伝えられず思い悩む。更にはゴローもヤマドリ(バリトン)という公爵を蝶々さんにしつこく紹介するが、追い返されてしまう。そこへアメリカの軍艦が到着して蝶々さんは狂喜し、スズキと一緒に部屋中を桜の花びらで敷き詰め、花の2重唱を歌い、一睡もせずピンカートン待つ。蝶々さんが朝方寝てしまったところに、シャープレスとピンカートンがケイトを伴って現れるが、スズキとシャープレスに責められたピンカートンは、居たたまれなくなって「さらば、愛の家よ」を歌い、そこから逃げ出してしまう。そこへ蝶々さんが現れるが、ケイトを見てすべてを理解し、シャープレスに男の子をアメリカに渡すことを了承し、子供に目隠しをして、自分は屏風の影に廻り、短刀で自刃して果ててしまう。
1幕後半、愛の2重唱の蝶々さんとピンカートン
プッチーニに関しては、「トゥーランドット」の回でも既述しているので、ここでは割愛するが、彼が得意としていた薄幸のソプラノが最後に死んでしまう、というストーリーの典型的な作品。
「お江戸日本橋」や「さくらさくら」や「君が代」等、日本の有名な曲の旋律が全編に使われ、プッチーニはそれらを西洋音楽と見事に融合させている。
アメリカの弁護士ロングが書いた短編小説を劇作家のベラスコが戯曲にし、プッチーニはこれをロンドンで観劇、感激してオペラにする決心をした。そして、「ボエーム」「トスカ」の台本を書いたイッリカとジャコーザというプッチーニ・ファミリーを集め台本を練り上げた。
初演は1904年2月17日、ミラノスカラ座だったが大失敗に終った。2幕が長すぎたこと、日本という舞台に違和感がありすぎたことなどが原因に挙げられるが、音楽が斬新で時代の先端を行き過ぎていたことが大きいのだと思う。しかし、この作品に絶対の自信を持っていたプッチーニは、2幕を2つに分け、少しの改訂をした上で、3ヵ月後にミラノと同じロンバルディア州のブレッシャで再演し、大成功を収めた。
1幕蝶々夫人登場のシーンさてストーリーだが、まず舞台はプッチーニが作曲した当時(明治時代)の長崎。
アメリカ海軍士官ピンカートン(テノール)は、結婚斡旋屋ゴロー(テノール)の手引きで、没落士族の娘、15歳の可憐な少女、蝶々さんと結婚することになった。アメリカ長崎領事のシャープレス(バリトン)は、真剣な蝶々さんのことを思い、遊び半分のピンカートンを諌めるが、彼は聞く耳を持たない。結婚式の途中、親戚のボンゾ(バス)が乗り込んで来て、前日にキリスト教に改宗してしまった蝶々さんを罵倒し、他の親戚達を連れて帰ってしまう。ピンカートンは傷心の蝶々さんを慰めながら、甘美な愛の2重唱となり、静かに初夜を迎える。
それから3年が過ぎ、アメリカに帰ってしまったピンカートンを、侍女のスズキ(メッツォ・ソプラノ) とピンカートンとの間に生まれた男の子と3人で待ちわびる蝶々さん。スズキがもう彼は帰って来ないのでは?と口を滑らせると、蝶々さんはスズキを叱り、彼の帰宅を信じ「ある晴れた日に」を歌う。しかし、ピンカートンはすでにアメリカ人女性ケイト(メッツォ・ソプラノ)と結婚してしまっており、シャープレスはその事実を蝶々さんに伝えられず思い悩む。更にはゴローもヤマドリ(バリトン)という公爵を蝶々さんにしつこく紹介するが、追い返されてしまう。そこへアメリカの軍艦が到着して蝶々さんは狂喜し、スズキと一緒に部屋中を桜の花びらで敷き詰め、花の2重唱を歌い、一睡もせずピンカートン待つ。蝶々さんが朝方寝てしまったところに、シャープレスとピンカートンがケイトを伴って現れるが、スズキとシャープレスに責められたピンカートンは、居たたまれなくなって「さらば、愛の家よ」を歌い、そこから逃げ出してしまう。そこへ蝶々さんが現れるが、ケイトを見てすべてを理解し、シャープレスに男の子をアメリカに渡すことを了承し、子供に目隠しをして、自分は屏風の影に廻り、短刀で自刃して果ててしまう。
1幕後半、愛の2重唱の蝶々さんとピンカートン





