ついに新国立劇場! プラスおまけ。
2007年10月10日、早いもので新国立劇場は10周年を迎える。
日本のクラシック界は、優秀な音楽家を輩出し、数多くの素晴らしいコンサートを持ち、無数の海外のアーティストたち来日していながら、大問題を抱え続けてきた。それは、オペラハウスを1つも持っていないことである。
イタリアやドイツなどに行けば、どんなに小さい町でも“おらが町のオペラハウス”が町の真ん中にあり、町の人たちに愛されている。また、世界中の先進国でオペラハウスを持っていない国は当然日本だけで、私も歯がゆい思いをし続けてきた。そして、諸先輩たちの苦労がついに実り、4面舞台の素晴らしい設備を兼ね備えたオペラハウスが完成したのである。
1997年10月10日、永年のオペラファンやすべての音楽関係者の夢と希望を受け、初台に新国立劇場がオープンした。團伊玖磨の新作オペラ「建・TAKERU」の評判は決して上々とは言えなかったが、今でのあの時の興奮は忘れられない。建設前からずっと第二国立劇場と仮称で呼ばれていたため、今でも古い音楽ファンは二国(ニコク)と呼んでいるが、もちろん正式には新国(シンコク)である。オープニングのシーズンは、「建・TAKERU」の後、ワグナーの「ローエングリン」、ヴェルディの「アイーダ」という3演目。特に「アイーダ」は、当代一の名演出家フランコ・ゼッフィレッリの豪華絢爛の舞台や当時若手の注目No.1テノール、ホセ・クーラのラダメス役などで注目され、素晴らしい舞台となった。
その後、音楽関係者たちの批判的な意見も多く、公演ごとに喧々諤々があったりもしたが、少しずつ地道にレパートリーを増やして行き、10周年を迎えることになった。
シングル・キャスト、ダブル・キャストの問題もそれぞれの形式に一長一短があり、難しい問題である。当初、オケピットに入った東フィル、新星日響は本当に下手で、私もことあるごとに批判を繰り返したが、オケの実力は長い間上がらず、歌手たちの足を引っ張り続け、オケがオペラを台無しにするような公演も少なくなかった。オケピットに不慣れなことや練習不足、2軍や若いトラの登用等いろいろな要因があったのであろう。両オーケストラは2001年に合併し、それからは日増しに腕を挙げていった。オケピットに慣れたことだけでなく、オケ自体が新国を軽視することもなくなったように思う。そして、今では他国の一流オペラハウスに負けないレヴェルまで来ていると思うが、やはり専属のオケを持つべきであろう。新国は、設立当初より新国立劇場合唱団と新国立劇場バレエ団を持っているが、オケだけは専属を持たないままここまで来てしまった。予算の問題等があるのであろうが、欧米のオペラハウスで自前のオケを持っていないところなどほとんどない。ともかく関係者たちの努力や経験値の向上によって、10年間で新国はほぼ欧米の一流歌劇場のレヴェルまで来たと思う。今後のますますの発展に期待したい。
10周年を迎えた今シーズンは、新音楽監督に若杉弘という体制となったが、10月8日に新演出の「タンホイザー」で開幕する。そして、再演の「フィガロの結婚」を挟み、11月末には新演出の「カルメン」が登場し、目が離せない。
さて、新国の写真を多数紹介しようと思っていたが、私は現在中国へ出張中で、昨日まで北京にいて、今夜は洛陽にいる。 今打っているPCに写真を転送するのを忘れてしまったようなので、次のページにはまだ誰も見たことがないであろう、新劇場の写真を紹介しよう。
イタリアやドイツなどに行けば、どんなに小さい町でも“おらが町のオペラハウス”が町の真ん中にあり、町の人たちに愛されている。また、世界中の先進国でオペラハウスを持っていない国は当然日本だけで、私も歯がゆい思いをし続けてきた。そして、諸先輩たちの苦労がついに実り、4面舞台の素晴らしい設備を兼ね備えたオペラハウスが完成したのである。
1997年10月10日、永年のオペラファンやすべての音楽関係者の夢と希望を受け、初台に新国立劇場がオープンした。團伊玖磨の新作オペラ「建・TAKERU」の評判は決して上々とは言えなかったが、今でのあの時の興奮は忘れられない。建設前からずっと第二国立劇場と仮称で呼ばれていたため、今でも古い音楽ファンは二国(ニコク)と呼んでいるが、もちろん正式には新国(シンコク)である。オープニングのシーズンは、「建・TAKERU」の後、ワグナーの「ローエングリン」、ヴェルディの「アイーダ」という3演目。特に「アイーダ」は、当代一の名演出家フランコ・ゼッフィレッリの豪華絢爛の舞台や当時若手の注目No.1テノール、ホセ・クーラのラダメス役などで注目され、素晴らしい舞台となった。
その後、音楽関係者たちの批判的な意見も多く、公演ごとに喧々諤々があったりもしたが、少しずつ地道にレパートリーを増やして行き、10周年を迎えることになった。
シングル・キャスト、ダブル・キャストの問題もそれぞれの形式に一長一短があり、難しい問題である。当初、オケピットに入った東フィル、新星日響は本当に下手で、私もことあるごとに批判を繰り返したが、オケの実力は長い間上がらず、歌手たちの足を引っ張り続け、オケがオペラを台無しにするような公演も少なくなかった。オケピットに不慣れなことや練習不足、2軍や若いトラの登用等いろいろな要因があったのであろう。両オーケストラは2001年に合併し、それからは日増しに腕を挙げていった。オケピットに慣れたことだけでなく、オケ自体が新国を軽視することもなくなったように思う。そして、今では他国の一流オペラハウスに負けないレヴェルまで来ていると思うが、やはり専属のオケを持つべきであろう。新国は、設立当初より新国立劇場合唱団と新国立劇場バレエ団を持っているが、オケだけは専属を持たないままここまで来てしまった。予算の問題等があるのであろうが、欧米のオペラハウスで自前のオケを持っていないところなどほとんどない。ともかく関係者たちの努力や経験値の向上によって、10年間で新国はほぼ欧米の一流歌劇場のレヴェルまで来たと思う。今後のますますの発展に期待したい。
10周年を迎えた今シーズンは、新音楽監督に若杉弘という体制となったが、10月8日に新演出の「タンホイザー」で開幕する。そして、再演の「フィガロの結婚」を挟み、11月末には新演出の「カルメン」が登場し、目が離せない。
さて、新国の写真を多数紹介しようと思っていたが、私は現在中国へ出張中で、昨日まで北京にいて、今夜は洛陽にいる。 今打っているPCに写真を転送するのを忘れてしまったようなので、次のページにはまだ誰も見たことがないであろう、新劇場の写真を紹介しよう。





