「このオペラを見よう!第2回 二期会『仮面舞踏会』」
先週のチューリヒ歌劇場の「椿姫」に続き、今週も同じヴェルディの傑作「仮面舞踏会」を。
「椿姫」の成功の後、「シチリア島の夕べの祈り」「シモン・ボッカネグラ」を挟んでこの21作目の「仮面舞踏会」が作曲された。更に「運命の力」「ドン・カルロ」といった重厚な傑作へと続いて行く。
「仮面舞踏会」は、史実に基づいた話で、18世紀のスウェーデンの啓蒙専制君主グスタフ3世の暗殺を描いたもの。当初、実名によってナポリのサン・カルロ劇場で上演される予定だったが、国王暗殺というテーマが許されるはずもなく、当時フランス領であったナポリの当局から上映禁止命令を受けてしまった。そこで初演の劇場をローマのアポッロ劇場に移し、舞台はスウェーデンからイギリス統治下のボストンへ替え、国王のグスタフ3世はリッカルドへ、秘書のアンカーストレームはレナートへ変更し、1859年に初演され、まずまずの成功を収めた。最近は、オリジナル・スウェーデン版と呼ぶべき「グスタフ3世」として上演されることも多い。
まずは簡単にストーリーを押さえよう。ボストン総督のリッカルドは、最も信頼を寄せる部下レナートの妻アメーリアを愛している。一方、占い師ウルリカが人心を惑わしているとので追放して欲しいという話しがあるが小姓のオスカルが擁護するので、興味を持ったリッカルドは部下たちと一緒に変装して見に行くことにする。
そこへアメーリアがウルリカの家へ忍んで来て、リッカルドへの愛を打ち明け、不倫の恋を忘れる薬が欲しいと相談するのをリッカルドが物陰で聞いてしまう。するとウルリカは、真夜中に死刑場の草を摘み取るように言う。続いてリッカルドが手相を見てもらうと、最初に握手をしたものから殺されるであろうと占う。そこへちょうどレナートが現れ、彼と握手をしてしまう。
アメーリアが真夜中の死刑場で草を摘み取っていると、リッカルドが現れ、2人は愛を語り合う。そこへレナートが来て、暗殺者がリッカルドを狙っていると告げ、リッカルドはレナートへ、この婦人の素性を聞かずに送り届けるように指示する。しかし暗殺者との対峙の途中に遂にリッカルドの愛人が自分の妻であったと知ってしまい、愕然とする。
レナートは、妻に自害を要求し、暗殺者たちと手を組み、リッカルドへの復讐を誓う。そして、仮面舞踏会の最中、リッカルドを刺殺してしまう。リッカルドは苦しい息の中、アメーリアの潔白を神に誓い、レナートを許し、こと切れてしまう。

ヴェルディの故郷ブッセートにあるヴェルディ広場と彼の銅像
アリア、重唱等、見どころも満載。
まず1幕のリッカルドの愛のテーマのカンタービレ、続いてレナートのカヴァティーナ「もはやこの館の玄関も」。オスカルのバッラータ「彼女が星を見上げる時」、さらにはウルリカのアリア「地獄の王よ」と続く。2幕冒頭はソプラノ名アリアとして名高いアメーリアの「あの草を摘み取って」、それからリッカルドとアメーリアの愛の2重唱「あなたは知らないでしょう」。3幕は、アメーリアのアリア「最後の願い」。そして、レナートの「おまえこそ心を汚すもの」は、バリトンの名アリアとして有名。
暗殺者のサムエルとトムという2人にレナートの3人の名前が書いてある紙の入った壷から暗殺の実行者を選ぶためにアメーリアにくじを引かせる緊迫のシーンとその後の4重唱はこのオペラのハイライト。オスカルのアリア「どんな衣装か見たいだろう」はコロラトゥーラの聞かせどころ。リッカルドが2幕2場で歌う「永久に君を失えば」は、様々に揺れ動く心の内面をどのように表現できるかが重要なアリアで、実力派のテノールにとってはまさに最後の見せ所。 更に仮面舞踏会で刺されたあと、抱きかかえられながら彼女の潔白とレナートを許すシーンもテノールにとっては美味しい見せ所。

ヴェルディが晩年を過ごしたサンタガタにあるヴェルディの別荘
まずは簡単にストーリーを押さえよう。ボストン総督のリッカルドは、最も信頼を寄せる部下レナートの妻アメーリアを愛している。一方、占い師ウルリカが人心を惑わしているとので追放して欲しいという話しがあるが小姓のオスカルが擁護するので、興味を持ったリッカルドは部下たちと一緒に変装して見に行くことにする。
そこへアメーリアがウルリカの家へ忍んで来て、リッカルドへの愛を打ち明け、不倫の恋を忘れる薬が欲しいと相談するのをリッカルドが物陰で聞いてしまう。するとウルリカは、真夜中に死刑場の草を摘み取るように言う。続いてリッカルドが手相を見てもらうと、最初に握手をしたものから殺されるであろうと占う。そこへちょうどレナートが現れ、彼と握手をしてしまう。
アメーリアが真夜中の死刑場で草を摘み取っていると、リッカルドが現れ、2人は愛を語り合う。そこへレナートが来て、暗殺者がリッカルドを狙っていると告げ、リッカルドはレナートへ、この婦人の素性を聞かずに送り届けるように指示する。しかし暗殺者との対峙の途中に遂にリッカルドの愛人が自分の妻であったと知ってしまい、愕然とする。
レナートは、妻に自害を要求し、暗殺者たちと手を組み、リッカルドへの復讐を誓う。そして、仮面舞踏会の最中、リッカルドを刺殺してしまう。リッカルドは苦しい息の中、アメーリアの潔白を神に誓い、レナートを許し、こと切れてしまう。

ヴェルディの故郷ブッセートにあるヴェルディ広場と彼の銅像
アリア、重唱等、見どころも満載。
まず1幕のリッカルドの愛のテーマのカンタービレ、続いてレナートのカヴァティーナ「もはやこの館の玄関も」。オスカルのバッラータ「彼女が星を見上げる時」、さらにはウルリカのアリア「地獄の王よ」と続く。2幕冒頭はソプラノ名アリアとして名高いアメーリアの「あの草を摘み取って」、それからリッカルドとアメーリアの愛の2重唱「あなたは知らないでしょう」。3幕は、アメーリアのアリア「最後の願い」。そして、レナートの「おまえこそ心を汚すもの」は、バリトンの名アリアとして有名。
暗殺者のサムエルとトムという2人にレナートの3人の名前が書いてある紙の入った壷から暗殺の実行者を選ぶためにアメーリアにくじを引かせる緊迫のシーンとその後の4重唱はこのオペラのハイライト。オスカルのアリア「どんな衣装か見たいだろう」はコロラトゥーラの聞かせどころ。リッカルドが2幕2場で歌う「永久に君を失えば」は、様々に揺れ動く心の内面をどのように表現できるかが重要なアリアで、実力派のテノールにとってはまさに最後の見せ所。 更に仮面舞踏会で刺されたあと、抱きかかえられながら彼女の潔白とレナートを許すシーンもテノールにとっては美味しい見せ所。

ヴェルディが晩年を過ごしたサンタガタにあるヴェルディの別荘





