本・エンタメ

2007/05/18

オペラとは?

“オペラ”と聞くと「難しい」「言葉の意味が分からない」「長すぎて飽きてしまう」「敷居が高い」など、実際に体験する前から逃げてしまう人がほとんどのようだ。

しかし、オペラは決して難しいものではなく、地球上で最も贅沢な(高いという意味ではなく)エンターテイメントと呼べる極上の娯楽なのである。そしてこの快楽を知ってしまうと二度と抜け出すことは出来なくなってしまう中毒性が高いものである。音楽の素養などはほとんど関係がない。それどころか音楽に触れる機会が少ない人ほど重度に嵌ってしまう傾向にあるようだ。
いくらジョルジョ・アルマーニに身を包んで、フェッラーリに乗って、サッシカイアを飲んで、セリエAに熱狂していても、オペラを知らないのではイタリア通とは言えない。
このブログはオペラの正しい愉しみ方、最低限のマナーなどを知ってもらうチョイ悪イタリアオヤジ養成講座である。数ヵ月後には月に一度は女性をエスコートしてオペラ鑑賞、ということが当たり前のように出来るオヤジになっていることであろう。何度も言うが、オペラは決して難しいものではなく、最高に贅沢で愉しいものということを肝に銘じて欲しい。そして奥さんや恋人と至福の時を過ごすのも良いが、女性を口説き落とす手段として、これ以上のツールは考えられない。

オペラの殿堂ミラノ・スカラ座の客席

第1回の今回は、オペラとは?という基本的なことから。
一言で言ってしまうと、音楽を中心にして演劇、美術、文学などをあらゆるものが融合した総合芸術である。まずは音楽的には歌手たちが主役を務め、そして指揮者とフル編成のオーケストラがそれをサポートする。演劇的には、歌手たちが舞台上で演劇俳優と同じように演技をしなければならない。美術的には舞台装置(デザイン)や衣装(ファッション)は聴衆の視覚に訴える大切なもの。文学的には、台詞、台本が文学的な要素で、シェークスピアやゲーテなども数多くの作品がオペラになっている。その他にも舞台舞踏であるバレエがオペラに必要になることも多い。このようにありとあらゆる芸術を集めたものがオペラと言えるであろう。オペラを知らずして、芸術を語るなかれ、である。

さてそのオペラの歴史だが、場所はルネッサンス末期イタリアのフィレンツェ。1597年にペーリの作った「ダフネ」が最古のオペラとされている。しかし、楽譜が現存しているものとなると、同じくペーリによる1600年に上演された「エウリディーチェ」ということになる。いずれにしても日本では東西に分かれて関が原で戦っていた時である。そして、現在でも上演される作品となるとルネッサンス期イタリアの大作曲家モンテヴェルディの「オルフェオ」が最も古い作品であろうか。この作品がオペラ黎明期における金字塔である。そして、オペラはフィレンツェからヴェネツィアへ、その後ナポリへ中心地が変わりながらイタリア中に広まっていった。また、当時のオペラほとんどがギリシャ神話の話で、貴族達ほんの一部の特権階級が楽しむものであった。

オペラ(イタリア語でOpera)の語源は、ラテン語のオーパス(Opus)の複数形。作曲家の作品番号を表す時にOp.という記号が使われるが、これがオーパスである。最高級のカリフォルニア赤ワインのオーパス・ワンは、作品番号1という意味で付けたらしい。オペラ鑑賞の後、ワインを抜いた時にこのうんちくは効くであろう。
うーん、ゴックン。





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